2025年7月26日(土)~27日(日)常念岳

更埴JCTから長野道に入るとまもなく右側面が開け、北アルプス南部の山々が顔を出し始めます。美しい円錐型の「有明山」の後方の雄大な山!これが今回登頂する「常念岳」であります。天気も上々!どんな山旅になるのでしょうか・・・

一の沢登山口からスタートしました。沢は水も豊富で、水の音が絶えず鳴り響いてます。でも、暑い!この暑さのせいか、連日夕立が発生しているそうです。目標通り15時には常念小屋に到着できるよう、9名で力を合わせて行きたいのであります。

比較的なだらかな沢沿いの道が2000m付近まで続きます。いくつかの出合を通過したあと、胸突八丁からは急登となりました。残念ながらここで一の沢とはお別れです。最後に「冷たくて綺麗な水」で体の火照りを癒し、急登に備えます。
急登に入ると、お花が目につくようになってきました。登山道の左手側には常念岳がどんどん迫ってきました。よく見ると山壁に色とりどりの登山者が確認できます。お花達に元気をもらいながら、1のベンチ・2のベンチ・3のベンチ・・・・あと少しの頑張りです!!!

稜線に出ました!!!  真っ先に「槍ヶ岳」の姿が飛び込んできました。その横には大キレットを挟んで「北穂高・奥穂高」まさに北アルプスが誇る絶景が展望できます。これを見る為に私達は常念までやって来たのであります。この絶景の前に常念小屋がたたずんでいます。 山小屋が絶景の一部になっているんですね!
一方、天気はちょっといたずらを・・・稜線に出た頃に雨粒を感じ、常念小屋までの100m区間で降雨となり、小屋に入った瞬間「どしゃ降り」であります。寸前で雨に打たれず登頂できた次第です。時刻は14時半です。計画通りでしたら、完全に降られてました。頑張って登頂すると良い事があるものです。

降雨も一時間ほどで治まり、次第に青空も見えてきました。食事時刻まで周囲の散策です。一番の目当ては「槍ヶ岳」!あの形はなかなか無いですね。本当に槍の穂先です。きっと多くの人があの穂先を目指しているのでしょうね
日の入りの時間帯に「槍ヶ岳」近辺に雲がかかり、日の入りを見る事はできませんでしたが、夕日に染まる雲をたたずむ北アルプスを堪能する事はできました。夕食はハンバーグ定食!うまい!!その後の楽しみは星空!下界の灯り・山小屋の灯り等の影響と雲により、鮮明な星空とはいきませんでしたが、天の川を始め大三角形や北斗七星を確認しました。すこぶる贅沢な一日でした。

翌朝は3時に起床。見た感じ晴れています!久しぶりにご来光を楽しめそうです。防寒着を着てそそくさと稜線に出ました。四阿山辺りが赤く染まってきました。雲よ去れ!願いむなしく雲を通したご来光になってしまいました。でも、満足です!

朝食の後、今回の山行で最も厳しい400mの急登に向かいます。おっと、すぐさま雷鳥がいました。「しっかり子育てするんだよ!」
上部に上がるにつれ勾配が増し、浮石も多くなってきております。細心の注意を払いながら頂上にたどり着きました。皆溢れんばかりの笑顔!達成感に満ちた笑顔であります。
頂上は狭く、どんどん登山者がやってくるので、一望後、下山を開始しました。
一度、常念小屋前に集まり、常念岳との別れを告げました。「至高の時間をありがとう」

やっぱり北アルプスですわ!来年も北アルプスは外せません!

最後に、降りは一目散に下ってしまうマロニエHCでした。
お腹がすいていたのか? 早く温泉に入りたいのか?




















2025年7月20日(日)磐梯山

ようやく梅雨も明け、夏山シーズンに突入しました。
今日はマロニエHC夏山第一弾の磐梯山の山旅になります。磐梯山は昨年7月初旬に計画しましたが、強風の為に中止となりました。今年に掛ける強い想いが通じました。

磐梯山の八方台登り口は満車。多くの登山者が磐梯山に登頂しているようです。中ノ湯を超えるあたりから、傾斜も増し、左側には裏磐梯側の火口壁が見えてきました。いかに大きな噴火があったのか!!!驚かせる光景であります。
その先には、噴火によって出来たであろう「秋元湖・小野川湖・檜原湖」の全景が姿を表しております。すでに磐梯山の醍醐味が始まってました。

ダテカンバの林間を順調に高度を上げていき、低木が目につくようになるとお花もチラホラ。磐梯山のお花もGOODではありませんか!そうした中「弘法清水」に到着しました。
眼前に目指す磐梯山山頂を望むことが出来ます。残念ながら雲が掛かってきましたが、こういう日は天候も何とかなるのであります。
磐梯山山頂に向かう最後の急登にかかります。多くの登山客が行き帰る中での登頂となり、時間がかかってしまいましたが(休憩を取りながらの登頂となり余力を残せた)、ほどなく多くの登山客がたたずむ山頂に到着しました。
日差しは強いものの、標高1800mに吹く涼風は心地よく、私達の満足感を満たしてくれるものでした。
アッ!風が山頂からの猪苗代湖の全容を見せてくれました。ありがとう・・・

昼食後やはり混雑の中を「弘法清水(給水も渋滞)」まで戻り、猪苗代スキー場側に降ります。沼ノ平までは絶景の連続。今回参加できなかったメンバーにも見せてあげたい光景であります。
「吾妻連峰・安達太良山」を見ながらの下降です。また、近くには火口原、その下には昨年行ったイエローフォールの赤沼も見えます。足元を見ればお花畑・・・。磐梯山の南東側にこのような景色が広がっているとは!!!
でも、良い事ばかりではありません。暑い/風が無い!!!樹林帯を終えるとスキー場です。直射日光をまともに受けます。全行程のなかで最も疲れたのは、猪苗代スキー場のゲレンデだったと言う意見もチラホラ・・・

磐梯山はマロニエHCもよく利用する山行地です。宇都宮から近いし、百名山の中では適度な難度であり、計画を立てやすい名峰です。今回、新たな磐梯山を知ることが出来ました。ますます磐梯山への楽しい山旅が増える事でしょう。


















2025年7月5日(土)~6日(日)乗鞍岳&美ヶ原

今年もマロニエHCでは多くの宿泊山行を計画しています。さて今回はその第一弾として乗鞍岳&美ヶ原の山旅を計画しました。乗鞍は丁度お花の時期を迎えており、アメージングな出会いを期待しております。

乗鞍エコーラインを通り、バスは乗鞍岳の登山ベースである畳平に向けて高度を上げていきます。エコーラインには熊注意ではなく自転車注意の看板がいたるところに設置されています。この道は昔、砂利道で「乗鞍スーパー林道」と呼ばれており、サイクリストのあこがれの道だと聞いた事があります。どうやら今でもそうらしく、多くのサイクリストがこの道に挑んでました。頑張れ!!!

バスが登るにつれ、前方に雄大な乗鞍岳が顔を覗かせ始めました。今からあそこに行くのです。もっと来い!もっと来い!
乗鞍岳の登山口である「畳平」に到着すると、先ず富士見岳への足慣らし登頂。雲と青空が目まぐるしく変化する中でしたが、無事ピークをクリアー。その後、肩の小屋までは順調なすべり出しであります。眼下には夏スキーに興じる族も・・・ただし、乗鞍岳剣が峰には雲が立ち込めており、展望は明日朝に期待するしかなさそうです。
肩の小屋からは本格的な登山道になります。登るにつれ雨を感じ始めました。少雨とは言っても、ここは3000mの地!全員雨具を装着し、慎重に頂上に向かいました。
頂上ではさらに風雨が強まり、長居は無用!360度の展望も雷鳥との出会いも今日は無理。早々に下山しました。それでも畳平には予定通りの時間に到着し、本日の宿である乗鞍白雲荘に逃げ込みました。
入浴を済ませ、飛騨牛のすき焼きを頬張りました。すき焼きなんて下界でも食べてないのに・・・ビールで乾杯・・・極楽の時です

翌朝3時に起床。念願の星空は アレ??? 星は??? 雲しかありません。4時過ぎると少し明るくなってきましたが、雲の流れしか見えません。ただ、東の空を見ると、なんとなくオレンジ色になっています。ここは行かなきゃ!!!
鶴ヶ池対岸の県境広場に行き、ご来光を見たいのであります。すごい風にも負けず、踏ん張ってスマホで撮り続けました。・・・感動の時です
太陽が上がるにつれ、青空が増してきました。昨日行けなかった「畳平のお花畑」に降りて行きました。お花好きにはたまらない地ですね。・・・至福の時です

名残惜しくも乗鞍岳を後にし、松本を経由して次の目的地である「美ヶ原」に向かいました。美ヶ原の最高地点である「王ヶ頭」が目的地でありますが、今回は三城から登頂を開始しました。(ハイキングクラブの名のプライド?)
暑い中の600mの登りは、思った以上に大変でした。でも美ヶ原のお花達と出会うことが出来、新たな美ヶ原の楽しみを見つけてしまいました。
王ヶ頭は晴れており、素晴らしい牧草地帯を歩くことが出来ました。牛たちも穏やかですね。残念ながら周りの山々には雲が貼りついており、北アルプスや八ヶ岳の遠望は皆無、ようやく蓼科山が見える程度でした。
この地は遠望に適した冬にスノーシューハイクするのも良いと思いますね・・・

今回は、展望には恵まれなかったものの、教科書通りにお花と出会うことが出来、改めて北アルプスの自然を堪能できた山旅でした。
また逢う日まで、この自然が守られている事を強く望みます。

乗鞍岳













美ヶ原