2025年9月28日(日)谷川岳

谷川岳は日本百名山の一つで、急峻な岩壁と天候が急激に変化することで遭難者が多く「魔の山」と言われる。天気はくもり、ロープウェイに乗ってらくらくと天神平に到着。

「いよいよあの有名な谷川岳登山だ。」と初めての私は胸がわくわくしたものの、こわい気持ちも少々。8名ずつの2班編成だったが、ほぼ離れることなく登って行った。すべりやすい岩に気をつけながら、時々階段のある道を歩いて行くと、真っ赤な外壁の熊沢避難小屋に到着。「ほぼ半分来たよ」と聞いた時は、時計を見て早くて驚いた。

天狗の留まり場で休憩。大岩に登った人からは「景色は見られない」という落胆の声。
「谷川岳は油断したら危険だ!」と気持ちを引き締めて、急峻な岩壁を慎重に登った。みんなが登る様子を下から見上げ、言葉通りであることを実感した。
 
  肩の小屋で休憩、いよいよトマの耳へ。くもっている空を見上げて雨が降らないことを願った。集合写真を撮ったら、隣りに見えるオキの耳へ。あいにく頂上からの眺めは悪く風もあり寒い。もし晴れていたら、山頂から東に燧ヶ岳、日光連山、南に赤城山、榛名山、遠くに富士山、西に苗場山、北に日本海を望む360度の大パノラマが広がるそうだ。近くのクラブ員はそんな絶景を見たことがある。うらやましい。

肩の小屋での昼食、エネルギーのチャージ。その後の下りは、谷川岳の神様が、時たま雲を取っ払ってくれて、すばらしい景色を見せてくれた。登って来た尾根の軌跡や山々の紅葉もはっきりと見ることができ感激した。
  
今回は頂上からの大パノラマを見ることはできなったけれど、雨に降られることもなく、けが人もなく順調だった。谷川岳の神様、ありがとうございました。ぜひ晴れた日に来て大パノラマを見てみたい。
下山後はすぐ近くの谷川岳山岳資料館を見学し、先人の登山家達の装備や足跡をたどり、多くの写真を見て今回の登山の余韻を楽しんだ。










2025年9月7日(日)那須クリーンキャンペーン

栃木県の山岳関連団体の共同企画となる「那須クリーンキャンペーン」に参加しました。
日本山岳会栃木支部・栃木県勤労者山岳連盟・山の日協議会・日光/那須山岳ガイド協会の共催となるイベントであります。日頃の活動も含めて、那須山域がゴミひとつ無い域になる事を期待します。

晴天の中、8時過ぎに峠の茶屋駐車場に到着しました。多くの協賛者がすでに準備を始めています。マロニエHCのメンバーも準備を整え、峰の茶屋跡に向かいました。
見ると、登山道だけでなく、安全を確保した上で「朝日岳との谷」の清掃作業をしているチームもあるし、危険地帯のロープを張り替えているチームもあります。頭が下がる思いです。
私達も注意して歩行したのですが、残念ながら???峰の茶屋跡までには、ゴミひとつありません・・・
次に、茶臼岳を迂回して牛ヶ首に向かいました。姥ヶ平を眼下に見下ろしながら、東側には険しくそそり立つ茶臼岳の壁を見上げながらの歩行です。この光景もなかなかのものであります。
前方に南月山の頂きが見え始めると、まもなく牛ヶ首に到着しました。ここからは、登山者の行き来が少なくなる殺生石への下山ルートになります。約850mを2時間で下って行きます。滑りやすい湿気を帯びた登山道であり、注意を払いながらの下山となりました。途中、昔は秘境湯でもあったのか?と思える地を過ぎると、配管の跡が残っており、その痕跡が伺えます。数十年後にはこれらの配管もゴミになるのでしょう。

空気に硫黄を感じるようになると、まもなく殺生石です。少しですが、ゴミを確認するようになってきました。ゴミはまさしく人間社会の負の産物なんですね!

ゴミが見当たらない美しい光景は、日本の宝だと思います。宝を維持する活動も重要だし、活動を不要とさせる私達の心がけも重要と改めて感じさせた一日でした。