
谷川岳は日本百名山の一つで、急峻な岩壁と天候が急激に変化することで遭難者が多く「魔の山」と言われる。天気はくもり、ロープウェイに乗ってらくらくと天神平に到着。 「いよいよあの有名な谷川岳登山だ。」と初めての私は胸がわくわくしたものの、こわい気持ちも少々。8名ずつの2班編成だったが、ほぼ離れることなく登って行った。すべりやすい岩に気をつけながら、時々階段のある道を歩いて行くと、真っ赤な外壁の熊沢避難小屋に到着。「ほぼ半分来たよ」と聞いた時は、時計を見て早くて驚いた。 天狗の留まり場で休憩。大岩に登った人からは「景色は見られない」という落胆の声。 「谷川岳は油断したら危険だ!」と気持ちを引き締めて、急峻な岩壁を慎重に登った。みんなが登る様子を下から見上げ、言葉通りであることを実感した。 肩の小屋で休憩、いよいよトマの耳へ。くもっている空を見上げて雨が降らないことを願った。集合写真を撮ったら、隣りに見えるオキの耳へ。あいにく頂上からの眺めは悪く風もあり寒い。もし晴れていたら、山頂から東に燧ヶ岳、日光連山、南に赤城山、榛名山、遠くに富士山、西に苗場山、北に日本海を望む360度の大パノラマが広がるそうだ。近くのクラブ員はそんな絶景を見たことがある。うらやましい。 肩の小屋での昼食、エネルギーのチャージ。その後の下りは、谷川岳の神様が、時たま雲を取っ払ってくれて、すばらしい景色を見せてくれた。登って来た尾根の軌跡や山々の紅葉もはっきりと見ることができ感激した。 今回は頂上からの大パノラマを見ることはできなったけれど、雨に降られることもなく、けが人もなく順調だった。谷川岳の神様、ありがとうございました。ぜひ晴れた日に来て大パノラマを見てみたい。 下山後はすぐ近くの谷川岳山岳資料館を見学し、先人の登山家達の装備や足跡をたどり、多くの写真を見て今回の登山の余韻を楽しんだ。

















