2025年9月7日(日)那須クリーンキャンペーン

栃木県の山岳関連団体の共同企画となる「那須クリーンキャンペーン」に参加しました。
日本山岳会栃木支部・栃木県勤労者山岳連盟・山の日協議会・日光/那須山岳ガイド協会の共催となるイベントであります。日頃の活動も含めて、那須山域がゴミひとつ無い域になる事を期待します。

晴天の中、8時過ぎに峠の茶屋駐車場に到着しました。多くの協賛者がすでに準備を始めています。マロニエHCのメンバーも準備を整え、峰の茶屋跡に向かいました。
見ると、登山道だけでなく、安全を確保した上で「朝日岳との谷」の清掃作業をしているチームもあるし、危険地帯のロープを張り替えているチームもあります。頭が下がる思いです。
私達も注意して歩行したのですが、残念ながら???峰の茶屋跡までには、ゴミひとつありません・・・
次に、茶臼岳を迂回して牛ヶ首に向かいました。姥ヶ平を眼下に見下ろしながら、東側には険しくそそり立つ茶臼岳の壁を見上げながらの歩行です。この光景もなかなかのものであります。
前方に南月山の頂きが見え始めると、まもなく牛ヶ首に到着しました。ここからは、登山者の行き来が少なくなる殺生石への下山ルートになります。約850mを2時間で下って行きます。滑りやすい湿気を帯びた登山道であり、注意を払いながらの下山となりました。途中、昔は秘境湯でもあったのか?と思える地を過ぎると、配管の跡が残っており、その痕跡が伺えます。数十年後にはこれらの配管もゴミになるのでしょう。

空気に硫黄を感じるようになると、まもなく殺生石です。少しですが、ゴミを確認するようになってきました。ゴミはまさしく人間社会の負の産物なんですね!

ゴミが見当たらない美しい光景は、日本の宝だと思います。宝を維持する活動も重要だし、活動を不要とさせる私達の心がけも重要と改めて感じさせた一日でした。








2025年4月27日(日)足尾植樹&備前楯山

雲一つ無い晴天に恵まれて、足尾の山「春の植樹デー」に参加しました。
集合場所である足尾砂防ダム駐車場に到着。

NPO法人「足尾に緑を育てる会」4代目齋藤会長から、銅山による荒廃した山の歴史と植樹活動の取り組みについての説明をお聞きした後、久蔵口植樹地に向かいました。
一人づつ、スタッフの学生さん達が準備して下さったバケツを受け取ります。
中には苗木3本・ペットボトル入り水3ヶ・土・スコップが入ってました。
案内された植樹場所に20㎝間隔で穴を掘るのですが、土が硬くて中々大変です。
でも良く掘らないと苗木が育ちにくいので、頑張って下穴を掘り、立派に育って欲しいと祈りながら水をかけました。
周りを見渡すと、いつの間にか周りは植樹をするボランティアの方達で一杯になっており、表情から心を一つにしていると感じました。

終了後、近くの山「備前楯山」に登りました。
登山開始後、少し登るとすぐに中倉山の「孤高のブナ」が見えて来ました。
涼しい風が吹いて気持が良く、新緑の中のトウゴクミツバツツジが鮮やかで奇麗です。
更に登って行くと、何と登山道両側に見頃のアカヤシオが沢山沢山咲き誇っているではありませんか!
皆思わず歓声を上げて見とれています。
最高の時期と見えて、他の登山客も大変多くて、すれ違いも大変、且つ頂上までずっと大賑わいでした。

今日は春爛漫で、気持良く植樹ボランティアが出来、また素晴らしい花々に出会えて、充実した一日を過ごす事が出来ました。




2025年2月23日(日)春の安全講習会

マロニエHCでは、登山の安全遂行の為に、安全講習会を春と秋に実施しております。
午前中に安全登山を救助技術の観点で啓蒙した後、午後は古賀志山の岩場を歩行してみました。今回は、20名の参加者があり、マロニエHCメンバーの安全登山技術習得への意欲を感じ取った機会でありました。

ただ、講習があまりにも活発であった為に、写真の撮影を忘れてしまいました。
大変申し訳ございません...

午前の部は、昨年の「救助技術講習会」に参加したメンバーにより、現地に於いてのロープを使って実際に救助する方法を実演しました。
次に5名づつ4班のグループを作り、その中で「ロープワークの復習」「救助におけるロープワークの必要性」「救助の方法」とのステップで救助技術を展開しました。
ベテラン・初心者のそれぞれが、「必要な装備」「ロープワークを習得する意義」「救助技術を身につける重要性」を感じ取ることが出来たと思っております。
今回は非常に難しいテーマでしたが、活発かつ楽しく学ぶことが出来ました。
また、4班同時に救助を体験していただく為に、多くのロープ・スリング・カラビナの集積をお願い致しました。ご協力を賜りましたお礼をこの場を借りて申し上げます。
ありがとう御座いました。

午後は、古賀志山の中尾根コースを歩行しました。
ご存知のように中尾根コースは、「岩場」「ロープ場」「鎖場」と三拍子揃っています。初めての経験のメンバーもいます。
声を掛け合い、時には三点支持を指示し、足場を指示する等々、みんなの力により全員が安全にクリアーする事が出来ました。

全てが大いに参考になる講習でした。今後高い山や厳しい山も待っております。
今回得た知見や経験は必ずを安全登山に生かせるものと信じております。





2025年1月19日(日)刈込湖切込湖スノーシューハイク

今年初めてのスノーシューハイクとなります。当初計画されていた「赤薙山アイゼン」の中止を受け、急遽このスノーシューハイクを自主ハイクとして企画しました。

奥日光は先週の降雪の影響が強く残り積雪が多い状況となっつてますが、今日に限っては「好天のスノーシューハイク」を味わえるのではないかと期待しております。
このルートは途中に小峠を経由する事もあり、スノーシューハイクとしては中級であります。スノーシューが持つパフォーマンスを感じながら、一面の雪とその景観を十分に楽しんだ5時間でした。

さて今日の行程ですが、刈込湖まではトレースもしっかりしており、順調な行程であります。ところが切込湖に向かっていると、その先はトレースもあやふやになってしまい、スノーシューのクランポンが十分にグリップしてくれない行程になってきました。
ましてや、切込湖に降りる場面に於いては、全くトレースされておりません。
よって、以降の行程を断念し、刈込湖の湖畔に戻って食事をする事にしました。
少し残念ではありましたが、白い地と青空の中に10名のカラフルな人間が点在する様は、まさに私たちが味わったスノーハイクの醍醐味でした。

金精道路に戻り、ちょっと寄り道・・・スノーシューハイクとしては異例の21000歩を達成することが出来ました。

いつもと違う筋肉痛ですね!スノーシューの場合、21000歩と呼ぶのではなく、21000摺の表現が正しいのでは・・・
スノーシューハイク いいですね!!!







2024年12月22日(日)鶏足山~焼森山

今年最後のマロニエHC定例山行になってしまいました。天気も上々!日陰は少々寒いのですが、日向は暖かい、絶好の「里山登山日和」となりました。
今日の山行は、栃木茨城県境の鶏足山になります。はたしてどのような自然が私達を迎えてくれるのか、楽しみであります。
上赤沢の駐車場から反時計回りに周回し、北東側から鶏足山に向かいました。この時期はどの山もそうなんですが、落ち葉が多く地面が見えにくいので、足元に注意を払いながらの登頂であります。
ほどなく焼森山への分岐が表れましたが、どうやらこの場所が鶏足山南峰になるようです。地図上では更に北に行ったところに北峰があり、その先に鶏足山の名の由来となった「鶏岩」があるのですね。さあ!そこまで行きましょう・・・
さっそく「鶏岩」で記念写真!確かに鶏のトサカみたいですね。ゴジラの背中にも見えます。もし、鉄分の多い岩石で形成されており、赤みのある岩だったら、さらに面白かったのに・・・
鶏足山南峰を経由して、ミツマタ群生地まで下りました。未だ芽の状態であり、春には群生が見られると思います。それまで持つしかなさそうです。
群生地からは、焼森山に向かう新道が整備されており、200m程の登りとなります。今度は北西側の斜面を登っていきます。稜線に到達すると、急に風が出てきました。
寒い!!! 手が冷たい!!!北西からの風がまともに私達を煽ってきます。
1.2kg/立法mの重さの空気という物体が煽ってくるわけですから、油断できません!さらに落葉も舞い上がってきます。「稜線に出たら風に気をつけろ」の格言通りです。
岩場をひと登りすると、焼森山頂上に到着しました。冬の展望は澄みきっていて本当に綺麗ですね。
下山は落葉との格闘!何とか全員勝利し、今年最後の山行を終えることが出来ました。
来年も自然とコラボしながら頑張る所存であります。









2024年12月8日(日)忘年ハイク 古賀志山

今年も12月になってしまいました。今日はマロニエHCの忘年ハイクであります。
今年は森林公園バーベキュー広場が使えないので、古賀志山頂上付近での稲荷弁当ハイキングとなりました。総勢27名が参加し、今年の活動と来年の活発なる活動を分かち合う事が出来ました。

古賀志山へは、林道から反省岩を抜けて北コースに入り、広場から北主稜線に登るルートです。紅葉が楽しめるコースであります。斜面を覆いつくす樹々は見事に紅葉しています。綺麗ですね。また、紅葉だけでなく落ち葉のふかふか絨毯も心地よく、足元を探りながらの慎重な登頂ではありますが、この時期の低山らしい彩色に満ちた山行となりました。

今日は天気も穏やかで登頂者も多く、古賀志山頂上は多くの人で賑わっている事と思われますので、富士見峠付近のピークで食事する事と致しました。・・・大正解でした・・・
稲荷弁当の他、キャンプのデモとして、コーヒーを振舞いました。たったそれだけの事ですがパーティの雰囲気となり、和やかな昼食を味わうことが出来ました。山での炊事は本当に楽しいですね。来年は、炊事山行を企画するのも楽しいんではないでしょうか。期待しております。

食事の後、重たいお腹を抱えて古賀志山山頂に到着しました。
・・・寒いですね!アレ?雪?風花が舞っております。冬なんですね・・・

下山は南コースを素直に降りました。旧サイクルセンター前の広場で、年間最多山行者の発表が行われました。1位は定例山行21峰中18峰の参加(90%参加)でした。おめでとうございます。

さて、来年も多くの山行が計画されています。増々マロニエHCの活動が活発になる事を感じ取った忘年ハイクでした。







2024年11月24日(日)篠井富屋連峰(宇都宮アルプス)

近頃、早朝時は秋から初冬を感じております。今日はようやく天気が暦に追いついたと思える気候となりました。まさに絵にかいたような秋空の元、篠井富屋連峰の里山4峰巡りであります。

子供の森駐車場を時間通りに出発し、榛名山に向かいます。途中「勇気の洞窟」や「揺れる吊橋」を抜けると、徐々に傾斜が強くなり本格的な登山ルートとなります。
500mそこそこの低山ですが、登頂の練習に最適なフィールドが頻繁に出てきます。
来年の北アルプス・南アルプスに挑むために宇都宮アルプスで練習しておくとの解釈ですね。榛名山(524m)・男山(527m)・本山(562m)を登り切れば、そこは「里山の紅葉」であります。
もしかすると、今年一番の紅葉を目にしているのかもしれません。
遠くには、男体山・太郎山・女峰山・日光白根山を見渡すことが出来ます。
振り返れば筑波山も・・・
行程・紅葉・展望と3拍子揃ったなかなか良い里山であります。
最も標高の高い本山から100m程降下し、最後に向かうのは50m登る飯盛山です。
確かに茶碗をひっくり返したような形をしています。急斜面に落ち葉が降り積もり足元が不安定ではありましたが、しっかりした樹木を利用して登り切ることが出来、広い頂上でゆっくり休んむことが出来ました。

総じて行程には落ち葉が体積しており、地面の状況や木の根の位置がわからず、慎重な登り降りとなりましたが、全員無事に工程を完了することが出来ました。
里山登山の楽しさ・心得を感じた山行でした。
そのうえ場所が近いので何かと利用できますね。








2024年8月18日(日)白笹山~南月山~黒尾谷岳

年間計画にて決めていた山行が実行出来たのは、久しぶりです。約1ヶ月半の間、異常気象に振り回されてなかなか計画を実行できなくフラストレーションが溜まっていました。
今日は那須連山の主峰である茶臼岳を南側から望む山容にふれる山旅になります。天気も何とか持ちそうです。また、連日に比べたら暑くないので熱雷の心配も少なそうです。特異なる一日なのかも知れません。

沼原駐車場を予定より早く白笹山に向け出発することが出来ました。その名の通り登山道の両側には笹が自生しており、その間を身をくねらせての登頂であります。笹は頂上まで背高く伸びており、なかなか展望が開きません。その頂上に至っても展望はなく、早々に次の南月山に向かいました。先ずは稜線に沿って降りとなりますが、ここでは切り取られた笹が登山道を埋め尽くし、笹で滑らないように気をつけての降りでした。ただ、もし笹が切り取られていなかったら笹ラッセルとなっていました。誠に感謝する次第です。

鞍部から150m程登ると南月山の山頂に到着です。眼前に茶臼岳の雄姿が広がっています。私達はこの姿を見に来たのです!!それまで展望が開かなかっただけに感激ひとしお! 茶臼岳の奥には那須連山を見通すことも出来ます。峠の茶屋からとは異なった光景であり、この地の人気が頷けます。
日の出平から牛が首には登山者が点在しているのが見えます。9月初のクリーンハイクではあそこに居るんですね・・・今から楽しみです。

私達は次の黒尾谷岳に向かいます。またしても切り取られた笹との戦いが始まりました。
白笹山と同じく、頂上直下から鞍部まで笹が生い茂っているようです。地図をみると頂上直下の東斜面が笹の分布域のように感じます。このあたりの稜線は切れ込んでいるところもあり、笹で見えないところもあり、慎重に降って行きます。

鞍部から登り返すとすぐに黒尾谷岳山頂に到着しました。小さな表示板があるだけで、展望はありません。一休み後、もみの木台登山口に向け下山を開始しました。やはり笹との戦いでした。東側斜面笹理論が成立していますね・・・
傾斜が緩くなると笹も少なくなり、ようやく下りやすい登山道となりました。

なかなか面白いルートであり、貴重な経験を得た有益な山行でした。
もし逆ルートだったらどのような笹との戦いになったのか?と思いながらも、もうすぐバスが待つ登山口に到着しそうであります。











2024年6月30日(日) 釈迦ヶ岳


今日は県連のクリーンハイクを兼ね、高原山の最高峰である釈迦ヶ岳に向かいました。
実は昨年も釈迦ヶ岳を企画したものの、降雨の為に中止となっています。今日は「今年こその願いがかなった山行」となりました。
空は曇天!いつ雨がきてもおかしくありません。その状況を踏まえ鶏頂山登山口からのピストンで釈迦ヶ岳を目指す事といたしました。

スタートはなだらかなスキー場を登って行きます。弁天沼まではその継続ルートです。弁天沼を超えると徐々に勾配も増し、山登りらしくなってきました。
湿度の高さを全身に感じながら鶏頂山分岐を越え、釈迦ヶ岳に進路を取ります。御岳山の1655mのピーク辺りから更に険しくなってきました。樹々の根が縦横に張り出しており、根に気を付けながら、時には根を利用して登っていきました。皆の声掛けが響くなか難所も安全にクリアーする事が出来、順調に頂上に到達いたしました。
釈迦ヶ岳には釈迦如来像や多くの石碑・鳥居が設置されており、この山の名前を象徴するものと感じます。おそらく晴天であれば360度見渡せる展望。那須連山・日光連山が望めるはずです。今日は多すぎる雲海でしたが、お釈迦様もこの展望を好んだのかなぁ~と思う次第であります。
尚、ゴミ収集も順調に出来ています。懐かしい古い空き缶やガラス瓶もあり、これは昭和のゴミですね。昭和世代としては誠に情けない限りです。

午後からの雨予報に備え、12時過ぎに下山を開始しました。幸運にも下山中に雨に打たれることもなく登山口に戻ることが出来ました。
一方、クリーンハイクも活発に行い、皆で20kg相当のゴミを釈迦加ヶ岳から無くすことが出来ました。趣旨にも沿った山行であったと感じております。