2025年8月2日(土)~3日(日)白馬岳縦走

先週の常念岳に引き続き、北アルプスに挑みます。今回は白馬岳!念願の大雪渓に挑戦です。
天候は上々!猿倉から大雪渓~白馬~栂池への縦走コース、白馬岳山頂まで1700mの標高差です。現役世代でも厳しい行程です。我らシニア世代はどうなるのでしょうか?期待と不安が交差する中、白馬岳に足を踏み入れてしまいました。

猿倉のビジターセンターを予定通り出発しました。しばらく歩くと右前方の遥か上方に白馬岳から小蓮華山への稜線が聳えています。明日、私達はあそこにいるのですね!!!
白馬尻に到着すると「大雪渓ようこそ」の看板が迎えてくれます。いよいよ、白馬大雪渓に入ります。アイゼンとヘルメットを装着し大雪渓の登りが始まりました。
大雪渓は直線状に登って行きます。軽アイゼンやチェーンスパイクの登山客も多くいましたが、やはり足元が安定しないようです。思っていたより暑いのですが、時より吹く風はとても冷たく、地面との違いを感じさせます。また、ガスが頻繁に発生しており、異次元の体験でした。

ようやく大雪渓を登り切り葱平に上陸しました。ここが注意のポイント!フリーな小石地帯の為に足元が不安定であり、落石に十分に注意しました。雪渓の落石は非常に危険です。その元を作らない事が重要であります。
葱平をジグザグに登り、お花畑に癒されながら、白馬頂上山荘がある稜線に到着しました。目指す白馬山荘はもうすぐです。最後の力を振り絞って、この試練を乗り超えました。

白馬山荘から白馬岳頂上には20~30分であり「天気の良い今、夕食までの空き時間に登っておこう」との鬼の意見!!!マジですか・・・・
という事で、白馬岳には2回登頂する事になってしまいました。

白馬山荘のベンチ前でのひと時。剣岳・立山・槍ヶ岳・穂高・常念岳といった北アルプスの名峰との出会いに心を震わせます。その後も美味しい夕食を済ませ、山荘前のベンチから夕日を眺め、星空の観賞!といった山小屋の3大歓喜を味わい、疲労感と充実感が満ちた一日を終えました。

あんなに疲れていたのに朝3時半に起床し、先ずは星空観賞。昨夜より鮮明に見えます。天の川・夏の大三角形(デネブ・アルタイル・ベガ)・さそり座・お目当ての星が全て確認出来ました。満足!
次はご来光。上越の山々の間に太陽が登るはずです。雲の間から見えました丸い太陽です。満足!!白馬山荘に戻る途中、すぐそばの石の陰に「雷鳥(親鳥)」です。幸い誰も気がついていない。雷鳥の独り占め。満足!!!

朝食後、白馬岳に再登頂し栂池方面に縦走しました。三国境から小蓮華山の見事な稜線。この地は、昨日白馬尻から眺めた処ではありませんか!本当にここに来たのであります。逆に、稜線から雪渓の終点が良く見えています。

この稜線には高山植物も多数生息しており、まさに別天地。
白馬大池まで順調に下り一休みした後、乗鞍岳へのなだらかな登り。そして天狗原への岩を伝っての急な下り。2日目もいろんな経験をさせてくれました。

白馬岳は、多くの登山者があこがれる地です。白馬岳にはその要素が満ちており、その理由が理解できます。今回は天候にもメンバーにも恵まれ、その多くを味わうことが出来たと感じています。大満足の山旅でした。
途中で出会った沢山のお花達を添えて、この感動をお伝えするものであります。












白馬岳で出会った沢山のお花達

















2025年7月26日(土)~27日(日)常念岳

更埴JCTから長野道に入るとまもなく右側面が開け、北アルプス南部の山々が顔を出し始めます。美しい円錐型の「有明山」の後方の雄大な山!これが今回登頂する「常念岳」であります。天気も上々!どんな山旅になるのでしょうか・・・

一の沢登山口からスタートしました。沢は水も豊富で、水の音が絶えず鳴り響いてます。でも、暑い!この暑さのせいか、連日夕立が発生しているそうです。目標通り15時には常念小屋に到着できるよう、9名で力を合わせて行きたいのであります。

比較的なだらかな沢沿いの道が2000m付近まで続きます。いくつかの出合を通過したあと、胸突八丁からは急登となりました。残念ながらここで一の沢とはお別れです。最後に「冷たくて綺麗な水」で体の火照りを癒し、急登に備えます。
急登に入ると、お花が目につくようになってきました。登山道の左手側には常念岳がどんどん迫ってきました。よく見ると山壁に色とりどりの登山者が確認できます。お花達に元気をもらいながら、1のベンチ・2のベンチ・3のベンチ・・・・あと少しの頑張りです!!!

稜線に出ました!!!  真っ先に「槍ヶ岳」の姿が飛び込んできました。その横には大キレットを挟んで「北穂高・奥穂高」まさに北アルプスが誇る絶景が展望できます。これを見る為に私達は常念までやって来たのであります。この絶景の前に常念小屋がたたずんでいます。 山小屋が絶景の一部になっているんですね!
一方、天気はちょっといたずらを・・・稜線に出た頃に雨粒を感じ、常念小屋までの100m区間で降雨となり、小屋に入った瞬間「どしゃ降り」であります。寸前で雨に打たれず登頂できた次第です。時刻は14時半です。計画通りでしたら、完全に降られてました。頑張って登頂すると良い事があるものです。

降雨も一時間ほどで治まり、次第に青空も見えてきました。食事時刻まで周囲の散策です。一番の目当ては「槍ヶ岳」!あの形はなかなか無いですね。本当に槍の穂先です。きっと多くの人があの穂先を目指しているのでしょうね
日の入りの時間帯に「槍ヶ岳」近辺に雲がかかり、日の入りを見る事はできませんでしたが、夕日に染まる雲をたたずむ北アルプスを堪能する事はできました。夕食はハンバーグ定食!うまい!!その後の楽しみは星空!下界の灯り・山小屋の灯り等の影響と雲により、鮮明な星空とはいきませんでしたが、天の川を始め大三角形や北斗七星を確認しました。すこぶる贅沢な一日でした。

翌朝は3時に起床。見た感じ晴れています!久しぶりにご来光を楽しめそうです。防寒着を着てそそくさと稜線に出ました。四阿山辺りが赤く染まってきました。雲よ去れ!願いむなしく雲を通したご来光になってしまいました。でも、満足です!

朝食の後、今回の山行で最も厳しい400mの急登に向かいます。おっと、すぐさま雷鳥がいました。「しっかり子育てするんだよ!」
上部に上がるにつれ勾配が増し、浮石も多くなってきております。細心の注意を払いながら頂上にたどり着きました。皆溢れんばかりの笑顔!達成感に満ちた笑顔であります。
頂上は狭く、どんどん登山者がやってくるので、一望後、下山を開始しました。
一度、常念小屋前に集まり、常念岳との別れを告げました。「至高の時間をありがとう」

やっぱり北アルプスですわ!来年も北アルプスは外せません!

最後に、降りは一目散に下ってしまうマロニエHCでした。
お腹がすいていたのか? 早く温泉に入りたいのか?




















2025年7月5日(土)~6日(日)乗鞍岳&美ヶ原

今年もマロニエHCでは多くの宿泊山行を計画しています。さて今回はその第一弾として乗鞍岳&美ヶ原の山旅を計画しました。乗鞍は丁度お花の時期を迎えており、アメージングな出会いを期待しております。

乗鞍エコーラインを通り、バスは乗鞍岳の登山ベースである畳平に向けて高度を上げていきます。エコーラインには熊注意ではなく自転車注意の看板がいたるところに設置されています。この道は昔、砂利道で「乗鞍スーパー林道」と呼ばれており、サイクリストのあこがれの道だと聞いた事があります。どうやら今でもそうらしく、多くのサイクリストがこの道に挑んでました。頑張れ!!!

バスが登るにつれ、前方に雄大な乗鞍岳が顔を覗かせ始めました。今からあそこに行くのです。もっと来い!もっと来い!
乗鞍岳の登山口である「畳平」に到着すると、先ず富士見岳への足慣らし登頂。雲と青空が目まぐるしく変化する中でしたが、無事ピークをクリアー。その後、肩の小屋までは順調なすべり出しであります。眼下には夏スキーに興じる族も・・・ただし、乗鞍岳剣が峰には雲が立ち込めており、展望は明日朝に期待するしかなさそうです。
肩の小屋からは本格的な登山道になります。登るにつれ雨を感じ始めました。少雨とは言っても、ここは3000mの地!全員雨具を装着し、慎重に頂上に向かいました。
頂上ではさらに風雨が強まり、長居は無用!360度の展望も雷鳥との出会いも今日は無理。早々に下山しました。それでも畳平には予定通りの時間に到着し、本日の宿である乗鞍白雲荘に逃げ込みました。
入浴を済ませ、飛騨牛のすき焼きを頬張りました。すき焼きなんて下界でも食べてないのに・・・ビールで乾杯・・・極楽の時です

翌朝3時に起床。念願の星空は アレ??? 星は??? 雲しかありません。4時過ぎると少し明るくなってきましたが、雲の流れしか見えません。ただ、東の空を見ると、なんとなくオレンジ色になっています。ここは行かなきゃ!!!
鶴ヶ池対岸の県境広場に行き、ご来光を見たいのであります。すごい風にも負けず、踏ん張ってスマホで撮り続けました。・・・感動の時です
太陽が上がるにつれ、青空が増してきました。昨日行けなかった「畳平のお花畑」に降りて行きました。お花好きにはたまらない地ですね。・・・至福の時です

名残惜しくも乗鞍岳を後にし、松本を経由して次の目的地である「美ヶ原」に向かいました。美ヶ原の最高地点である「王ヶ頭」が目的地でありますが、今回は三城から登頂を開始しました。(ハイキングクラブの名のプライド?)
暑い中の600mの登りは、思った以上に大変でした。でも美ヶ原のお花達と出会うことが出来、新たな美ヶ原の楽しみを見つけてしまいました。
王ヶ頭は晴れており、素晴らしい牧草地帯を歩くことが出来ました。牛たちも穏やかですね。残念ながら周りの山々には雲が貼りついており、北アルプスや八ヶ岳の遠望は皆無、ようやく蓼科山が見える程度でした。
この地は遠望に適した冬にスノーシューハイクするのも良いと思いますね・・・

今回は、展望には恵まれなかったものの、教科書通りにお花と出会うことが出来、改めて北アルプスの自然を堪能できた山旅でした。
また逢う日まで、この自然が守られている事を強く望みます。

乗鞍岳













美ヶ原