2025年6月8日(日)裏磐梯 雄国山

この時期は雨が多く、中止となる山行が出てしまう「忌まわしい時期」です。TVでも梅雨入りの話題ばっかり・・・そんな中、降雨の切れ目を見つけ、裏磐梯に出かけてきました。

裏磐梯と言えばお花の宝庫「雄国沼」を思い浮かべますが、今年は少し違ってました。マロニエHCは、2022年7月20日頃、雄国沼を探索しレンゲツツジやニッコウキスゲに心を震わせたのですが、今年はその時と10日しか違わないのにお花が見当たりません。しかも今年は雪害の為、倒木が多く、たのみの木道もシャットダウン・・・😢
でも、私達はそんな理由では中止にしたくないのであります。
急遽ルートを変更し、雄国沼せせらぎ探勝路~金沢峠~雄国山~雄国沼パノラマ探勝路を歩くことに致しました。

途中、「桧原湖周辺で熊の目撃情報があった」との警察アナウンスを聞きながら、雄子沢登山口より雄国沼を目指しました。なだらかな登りであり、この勾配だと楽々登山ですね。登高速度は350m/hrあたりを示しており、その数字が表す通りの「安全登山」でした。ほどなくすると雄国沼休憩舎が見えてきました。ここに人がいない事もあるのですね・・・

そして、誰もいない雄国沼を眼下に眺めながら金沢峠に向かいました。山道の脇には思いがけないお花との出会いがあり、笑顔のうちに金沢峠に到着する事が出来ました。しばしの休憩の後、雄国沼休憩舎を経て雄国山に向かいます。ようやく登山らしい道です!「展望が素晴らしい」との期待がありましたが、遠くはかすみ多くの樹木に阻まれ、パノラマを堪能することは出来ませんでした。梅雨入りまじかの影響ですね・・・

でも、パノラマ探勝はこれから!頂上付近の笹を抜けると??? アレ、笹笹笹 身の丈ほどの笹の連続・・・パノラマどころか笹ラッセルの練習になってしまいました。
きっと、今回の笹ラッセル経験は登山人生に生かせる事でしょう・・・
ただ、倒木も多く、近年人が入っていない旨を感じさせます。まだ、道がはっきりしているので道迷いの心配は有りませんでしたが、さらに荒廃が進むと道迷いが生じかねないパノラマ探勝路でした。

思いがけない可愛いお花達との出会いもあり裏磐梯の良さ感じながら、計画通りにラビスパ裏磐梯(すでに廃墟になっていた)に到着しました。
来るアルプスに向け、有効な25000歩でした。










2025年5月18日(日) 男体山

栃木県で一番有名な山はどこでしょう?古賀志山でもないような・・。そう、男体山ですよね。中禅寺湖の湖畔からそびえる雄大なすり鉢状の姿は、栃木の自然を表す代表的な風景と言えます。
一方で勝道上人によって1200年以上前に開かれたと言うこの霊山は、登山者にも厳しい修行の山でもあります。登山口の二荒山神社から頂上までの標高差は約1200m、富士山登山と同じくらい。登山道は殆どが直登しか許されず、急登の岩場が続きます。
でも、この男体山をしっかり登る事ができれば、北アルプスや南アルプスの3000m級の山でも体力的には恐れるに足らずです。全国の山々に行くための登龍門であり、トレーニングにも絶好の山がこんなに身近にあるのです。

今回男体山に挑むのはマロニエの精鋭(????)のメンバー8人。中には20数回目の好き者も。計画書ではほぼコースタイム(3時間50分)で頂上を目指します。二荒山神社中宮祠で登拝の御加護のお札を買った後、境内に咲いていた満開のシロヤシオの花に送られていざ出発です。

心配していた天気も前日に雨が上がり、暑すぎず寒すぎず新緑の木々の中の山行は、快適な、でもやっぱりきつい、でも楽しい。登っていくにつれ、眼下の中禅寺湖や対岸の半月山や社山、遠くは秩父の山も見えてきます。今日は富士山まではちょっと見えなかったなぁ。
7合目あたりから足腰が疲れてくるにつれ日頃の鍛錬不足を感じつつ、それでも一歩一歩折れない心と仲間同士の励まし合いで頂上を目指します。

ついに山頂に着いた時は、思いっきり皆弾けてしまいましたね。男体山はやっぱり達成感あります。全員ほぼコースタイムで登り切り、大きな自信になりました。これで北アルプスだって怖くないでしょう。
頂上の二荒山大神(大己貴命)像と御神剣に本日の御加護に感謝して下山です。登り切った事の嬉しさで笑顔の絶えない帰り路になりました。








2025年4月27日(日)足尾植樹&備前楯山

雲一つ無い晴天に恵まれて、足尾の山「春の植樹デー」に参加しました。
集合場所である足尾砂防ダム駐車場に到着。

NPO法人「足尾に緑を育てる会」4代目齋藤会長から、銅山による荒廃した山の歴史と植樹活動の取り組みについての説明をお聞きした後、久蔵口植樹地に向かいました。
一人づつ、スタッフの学生さん達が準備して下さったバケツを受け取ります。
中には苗木3本・ペットボトル入り水3ヶ・土・スコップが入ってました。
案内された植樹場所に20㎝間隔で穴を掘るのですが、土が硬くて中々大変です。
でも良く掘らないと苗木が育ちにくいので、頑張って下穴を掘り、立派に育って欲しいと祈りながら水をかけました。
周りを見渡すと、いつの間にか周りは植樹をするボランティアの方達で一杯になっており、表情から心を一つにしていると感じました。

終了後、近くの山「備前楯山」に登りました。
登山開始後、少し登るとすぐに中倉山の「孤高のブナ」が見えて来ました。
涼しい風が吹いて気持が良く、新緑の中のトウゴクミツバツツジが鮮やかで奇麗です。
更に登って行くと、何と登山道両側に見頃のアカヤシオが沢山沢山咲き誇っているではありませんか!
皆思わず歓声を上げて見とれています。
最高の時期と見えて、他の登山客も大変多くて、すれ違いも大変、且つ頂上までずっと大賑わいでした。

今日は春爛漫で、気持良く植樹ボランティアが出来、また素晴らしい花々に出会えて、充実した一日を過ごす事が出来ました。




2025年4月20日(日)裏筑波山

筑波山は茨城を代表する山であり、「日本百名山」でもあります。
宇都宮からのアクセスも良く、マロニエHCも毎年のように登頂しています。・・・ケーブルカーもあるし・・・
今年は志向を変更!裏筑波の道のりを楽しもうとのコンセプトを掲げ、薬王院Pからの登山ルートとしました。

登山道はおそろしく整備されており、危険個所は全くありません。
御幸ヶ原まではずーっとこんな感じのハイキングロードなんでしょうね。ただ、登るにつれ可愛い花が目についてきました。まさに狙い通りの山行になってきました。
表にはない風情ですね!筑波山は表と裏で山容が異なっているのですね。

それでもメンバーが大好きな???階段を気合を入れて登り切ると稜線に出ました。
すれ違う登山者も多くなり、御幸ヶ原が近い事を示しています。
御幸ヶ原に出ると、表側からの雲が女体山にぶつかり、雲がせり上がってくる光景が見られています。アルプスならともかく、筑波山でもこんな光景が見れるとは思ってもいませんでした。・・・拍手・・・

男体山を余裕で登頂した後、対面する女体山に向かいます。頂上付近では、まさに老若男女がひしめいています。展望には期待できない故、早々に女体山を降り、奇岩域を通過して、つつじヶ丘に下山しました。

今日の山行は、通して晴れ間が無く、日光連山どころか霞ヶ浦も見えませんでした。
でも、その代わりに、裏筑波のお花達に会う事が出来ました。
筑波山の違った一面を見て、ますます筑波山を好きになった一日でした。









2025年4月12日(土)三ツ岩岳

降雨に挟まれた奇跡的な晴れの日です。今日は群馬県の三ツ岩岳に登ってきました。
アカヤシオ群生で有名なこの地でありますが、いつもと少し違う春の日々!
果たしてどうでしょうか?

三ツ岩岳は、大仁田ダムに隣接した竜王里宮登山からスタートしました。
思いのほか急登です。さらに昨日の降雨のせいかスリップに気を付けながらの登頂となりました。竜王大権現を過ぎると視界に稜線が見えてきますが、山の名の通りゴツゴツした岩が四方に顔を出してきました。頂上近くでは岩登りも体験させてくれました。
頂上はそんなに広くないので、グループを分けて登頂しました。上州の山々に囲まれた展望を味わい、山の間に浅間山の頂きを見ることが出来ました。晴天に感謝する次第であります。
この山は結構な岩山ですね…宇都宮の古賀志山に似てます。
出会った他府県の登山者と古賀志山の話で盛り上がる場面もあり、共通点があると感じました。

山全体にアカヤシオ群生を見られそうなのですが、今年に於いては少し時期が早かったようです。花芽はついており、一週間もすればアカヤシオで彩られた三ツ岩岳を観賞する事が出来ると思います。それも見たいですね!

それでも晴天に恵まれ、適度な緊張感のある岩場もあり、上州の山らしい奥深さを感じられる山旅でした。








2025年4月3日(木)角田山

少し雨模様かな?と思う中、新潟に向けて出発しました。
今日の目的地は新潟市の南西に位置する角田山です。
山頂からは日本海はもとより新潟平野・佐渡島・越後の山々が望める筈であり、普段と違う景色に期待するところであります。

関越トンネルを抜けると一面の雪景色!関東と新潟県ではこんなに違うものなんですね。日本海に近づくと積雪も無くなり、向かう角田山にも雪の光景はありません。
五か峠登山口から登頂を開始しました。
登山道は雪解けまじかの為かドロドロになっています。パンツの裾の汚れを気にしながらスリップに注意して高度を上げていきます。尾根道の周りにはカタクリが咲き乱れています。宇都宮のカタクリよりも大きいし、色が濃いと思います。気候の違いなのか?品種の違いなのか?
角田山山頂を経由して観音堂に到着しました。新潟平野が一望できますね!あいにく山の方は雲がかかっており飯豊連峰も見えませんが、日本海側は海岸に打ち上げる波を確認することも出来ます。そこでは多くの登山者がお昼を取っており、人気のスポットである事が伺い知れます。
いつの間にか空模様が怪しくなり、ポツリと雨を感じました。角田岬に向けて下山を開始しました。雨はそれほど強くはなりませんが、相変わらずのドロドロ登山道です。
でも、下山ルートのお花達も可愛い姿を見せてくれており、最後までずっと語り掛けてくれました。
灯台が見えてくると間もなく角田岬に到着します。
沢山のお花達と共に過ごした至福の5時間でした。ありがとう!











2025年3月30日(日)茨城横根山~都室山

初夏並みの暖かさから一転、雪が降るのではないかと思えるような気候の中、茨城の横根山に行ってきました。
本日のサブタイトルは「イワウチワ群生に癒されに」となっているのですが、今年の春はイワウチワにどのような影響を与えているのでしょうか???

昨日の雨も上がり、登山にはこの寒さも好都合!花貫さくら公園から川沿いに登頂を開始しました。さくらもボチボチ・勾配もボチボチ・・・なかなか爽やかな行程であります。
少し登ると有りました!「最初のイワウチワ」です。それまでは落下したツバキばかりが目に付いていたので、ホッとしました。思わず「出迎えありがとう」と言いたくなってしまいます。
そして標高を稼ぐにつれ、有るは有るは・・・今日のルートは正にイワウチワのルートなんですね!まるで私達が図鑑の中に入り込んだような光景になっています。そのうえ昨日の降雨のおかげで煌びやかに輝いているではありませんか!!!
・・・これは癒されますね!タイトルに偽りなし・・・

途中、沢尻沼で咲きかけのミズバショウに親しみ、春の癒しを全身に感じながら、横根山に登頂しました。雪がない山頂は久しぶりであります。
春の里山頂上で味わう昼食が何と美味しかったことか!!

昼食後、穏やかな表情の稜線を暫くたどり、本日二座目の都室山山頂に到着しました。
なだらかな山頂であり、癒しと余裕のこの時期らしい演出をしてくれています。

春の茨城低山は、時折吹く風も涼しく里山の面白さを十分に感じさせてくれた山でした。
ありがとう






2025年2月23日(日)春の安全講習会

マロニエHCでは、登山の安全遂行の為に、安全講習会を春と秋に実施しております。
午前中に安全登山を救助技術の観点で啓蒙した後、午後は古賀志山の岩場を歩行してみました。今回は、20名の参加者があり、マロニエHCメンバーの安全登山技術習得への意欲を感じ取った機会でありました。

ただ、講習があまりにも活発であった為に、写真の撮影を忘れてしまいました。
大変申し訳ございません...

午前の部は、昨年の「救助技術講習会」に参加したメンバーにより、現地に於いてのロープを使って実際に救助する方法を実演しました。
次に5名づつ4班のグループを作り、その中で「ロープワークの復習」「救助におけるロープワークの必要性」「救助の方法」とのステップで救助技術を展開しました。
ベテラン・初心者のそれぞれが、「必要な装備」「ロープワークを習得する意義」「救助技術を身につける重要性」を感じ取ることが出来たと思っております。
今回は非常に難しいテーマでしたが、活発かつ楽しく学ぶことが出来ました。
また、4班同時に救助を体験していただく為に、多くのロープ・スリング・カラビナの集積をお願い致しました。ご協力を賜りましたお礼をこの場を借りて申し上げます。
ありがとう御座いました。

午後は、古賀志山の中尾根コースを歩行しました。
ご存知のように中尾根コースは、「岩場」「ロープ場」「鎖場」と三拍子揃っています。初めての経験のメンバーもいます。
声を掛け合い、時には三点支持を指示し、足場を指示する等々、みんなの力により全員が安全にクリアーする事が出来ました。

全てが大いに参考になる講習でした。今後高い山や厳しい山も待っております。
今回得た知見や経験は必ずを安全登山に生かせるものと信じております。





2025年2月2日(日)裏磐梯イエローフォール

今年も裏磐梯イエローフォールに来ております。
いつもより積雪が多く、まさにスノーシューハイクの世界を楽しむ事ができる別天地であります。
裏磐梯スキー場からリフトを乗り継ぎ、リフトの頂点からスノーシューを装着。先ずは銅沼(アカヌマ)へ向かいました。昨年は悪天候が多く、天気予報に振り回せられながらのスノーハイクが続いていましたが、今年は今日も快晴!
登山において、天候がもたらす幸運は何よりも広大である。まさにこの言葉が当てはまる今回のイエローフォール探索でした。

凍結した銅沼を渡り、噴気口や磐梯山を望みながら歩き(スノーシューを引きずる)、目指すイエローフォールに到達しました。
今年のイエローフォールは、その姿も大きく堂々としたものでした。1月の積雪により地下水が多く集積し、よって染み出す硫化物・鉄分の量も多かったと推測されます。
イエローフォールの前ではみんな子供...
50年(???)の時が戻ってしまったようです。
一方、イエローフォールが堂々としていたせいで、隣のシルバーフォールには誰も注目していません。可哀想...
気づかれないシルバーフォールの前で食事を取り、周回コースを戻ります。
一面の雪景色!!!対面には西吾妻山とグランデコスキーリゾートを望み、遠くには蔵王の先っぽ・朝日岳・飯豊山を見ることが出来ます。冬の晴天は展望が本当に綺麗ですね!!!
軽い下りの故、深雪を楽しむことも出来ます。はしゃぎ声があちこちから聞こえてきます。ここでも子供化が進んでしまいました・・・

銅沼の周回コースをスノーシューの威力と魅力を感じながらたどる事約2時間。
スキー場ゲレンデに到着しました。最後は檜原湖の大歓迎が待ってました。

スノーシューを引きずった「i-phoneのヘルスケア歩数」は12000歩!
最高の12000歩を味わうことが出来ました。
雪とスノーシューハイク 本当にいいですね・・・







2025年1月19日(日)刈込湖切込湖スノーシューハイク

今年初めてのスノーシューハイクとなります。当初計画されていた「赤薙山アイゼン」の中止を受け、急遽このスノーシューハイクを自主ハイクとして企画しました。

奥日光は先週の降雪の影響が強く残り積雪が多い状況となっつてますが、今日に限っては「好天のスノーシューハイク」を味わえるのではないかと期待しております。
このルートは途中に小峠を経由する事もあり、スノーシューハイクとしては中級であります。スノーシューが持つパフォーマンスを感じながら、一面の雪とその景観を十分に楽しんだ5時間でした。

さて今日の行程ですが、刈込湖まではトレースもしっかりしており、順調な行程であります。ところが切込湖に向かっていると、その先はトレースもあやふやになってしまい、スノーシューのクランポンが十分にグリップしてくれない行程になってきました。
ましてや、切込湖に降りる場面に於いては、全くトレースされておりません。
よって、以降の行程を断念し、刈込湖の湖畔に戻って食事をする事にしました。
少し残念ではありましたが、白い地と青空の中に10名のカラフルな人間が点在する様は、まさに私たちが味わったスノーハイクの醍醐味でした。

金精道路に戻り、ちょっと寄り道・・・スノーシューハイクとしては異例の21000歩を達成することが出来ました。

いつもと違う筋肉痛ですね!スノーシューの場合、21000歩と呼ぶのではなく、21000摺の表現が正しいのでは・・・
スノーシューハイク いいですね!!!