2024年6月11日(火) 奥日光 温泉ヶ岳


二週連続の奥日光となります。今日は天気の心配がありません。梅雨入り前の貴重な晴れ間であり、奥日光・温泉ヶ岳(ユセンガタケ)の山行を楽しみたいと思います。

金精峠トンネルの手前にある金精峠入口から金精峠に進みます。金精峠までは急なガレ場・崩壊地点もあり、注意しながらの登山開始となります。金精峠入口では涼しい風が吹いていたのですが、金精峠地点は風もなく2000mを超えた地点とは思えない気温です。日差しが暑い!!!(きっと宇都宮は極暑なんでしょうね)
そこからは日光連山をはじめ湯ノ湖・戦場ヶ原を一望出来ます。一方、群馬側には日光白根がそびえ菅沼湖が見られます。両側の展望が望めるこの峠は貴重だと思います。

金精神社で安全をお参りした後、温泉ヶ岳に向かって林の中を緩やかに登りますと、しだいに「見覚えのある葉」が多くなってきました。そして、綺麗なピンクの花も目についてきました。そうです!異常気象の中、頑張ったシャクナゲが私達を歓迎してくれているではありませんか。こんにちは!!!

所々にあるハシゴ場を声掛けしながら尾根道を回り込んでいくと、根名草山との分岐が現れました。そこから温泉ヶ岳頂上にはひと登りで到着です。
頂上は豊富な樹木の為、周りの山容を一回りする事は出来ませんが、天気も良くその展望には十分にリラックスする事が出来ました。

温泉ヶ岳は「お花の山」との前評判でしたが、今年はお花の裏年みたいであり、お花に圧倒されることはありませんでした。でも、そのような摂理のなかでも開花する姿は微笑ましく感じるものです。特にアズマシャクナゲは豊富に樹生しており、これが一斉に開花したらすごい光景になるとの期待を抱かせてくれました。また、樹々の間からみる展望もこの山域の魅力であることを実感いたしました。

くれぐれも、お花に見とれての転倒には気をつけてくださいね!










2024年6月2日(日)高山・小田代ヶ原


今朝の天気予報は雨、てんきとくらすは登山指数B/C、栃木県には雷注意報も発令・・全てがネガティブな情報です。
しかしながら私達は、午前中は小雨程度かな?との期待がありました。また、現地に立つと、風が殆ど無い!雷の気配もない!
来る夏山シーズンに向けての雨天歩行スキル向上にもってこいの日かも知れません。
勿論、雷が聞こえたら直ちに逃げ帰る覚悟は出来ております。

全員がスタート前にレインを装着し、カラフルな恰好での高山登頂となりました。
竜頭の滝からの登頂でしたが、思惑通り小雨であります。高山への登山道は、雨であってもスリップしやすい訳でもなく、急登も特にない行程でした。さすがにガスが立ち込め展望は良くありませんでしたが、途中に中禅寺湖が望めるタナがあり、霧に浮かぶ水墨画のような中禅寺湖を堪能することが出来ました。なかなか見事な光景であります。
なだらかな高山山頂で小休憩後、小田代ヶ原側に下山しました。中禅寺湖方面との分岐まではジグザグの急な下りでしたが、雨で濡れた木の根や岩・落葉に注意するよう事前の啓蒙もあって、全員が安全に下山することが出来ました。

小田代ヶ原のバス停で昼食を取りいよいよ課題の午後です。
気象予報の通り、本当に午後からは本降りとなってきました。自然研究路は木道であり、スケートリンクみたいに滑ります。今回の行程の中で最も注意しなくてはならない場所と言っても過言ではありません。雨もだんだん強くなり、最短ルートで赤沼に逃げ込みました。心配していた雷は全くなく、雨天歩行の良い経験ができた山行でした。

そんな状況下でしたが、戦場ヶ原の植生の豊富さには感動させられます。後世まで残したい自然であるし、その自然を1時間程度で見に行ける私達は幸運であると改めて感じさせた山行でありました。








高山・小田代ヶ原のお花たち







2024年5月12日(日)若見山&弥太郎山


今日は母の日です。きっと自宅には多くの綺麗なお花が届いている事でしょう。 でも私達は新緑も可愛い花も大好きです。よって、欲するままに栃木百名山の「若見山・弥太郎山」を目指す事と致しました。

R400沿いの登山口から若見山の登頂を開始しました。登山道はなだらかではありますが落葉が多くスリップに気をつけながらの登頂です。 ジグザクに登っていくと18号鉄塔に到着し、そこから尾根道に入りました。圧巻の日留賀岳を横手に臨みながらの心地良い尾根道でした。 一つのピークを過ぎた辺りから頂上に向けては、勾配も強くなり踏み後をたどりながらの登頂となりました。 山頂はなだらかであり、緑の中くつろぎの時間を過ごすことが出来ました。

登山口に引き返し、塩那スカイライン土平駐車場から弥太郎山への登頂を開始しました。 鉄塔をたどる行程になるのですが、意外と鉄塔に気が付きません。新緑に同化した鉄塔が突然現れる感覚であります。この季節だからでしょうか・・・ 7号鉄塔にたどり着くと頂上はすぐそこです。そこは、穏やかな山頂でありリラックス観を十分に味わえました。

若見山・弥太郎山それぞれは1000m程度の山であり行程も短い山ですが、2座となるとそれなりのボリュームとなります。 特に弥太郎山は昼食後に登頂を開始するので、メンバーの体調が心配でしたが、全員が問題なく登頂する事が出来ました。 来る登山シーズンに向けて自信がついた山行でした。









2024年5月6日(月)霧降高原~大山


GW最終日。TVニュースではリターンラッシュが報じられている中、霧降高原に出かけてきました。昨日までの真夏の気候から一転し、涼しい風を感じております。今日は下り800m、登り200mの行程です。さて、どのような自然が待っている事でしょうか・・・

曇りがちなキスゲ平には殆ど登山者もなく、ほぼ独占状態。先ずは大山に向かってススキの道を進みます。合柄橋からは若干の登りとなり、さらに霧降牧場に入ってから登りらしくなってきました。このピークが大山であります。 振り返ると、見慣れた赤薙山・丸山・天空の階段の展望を見ることが出来ます。放牧シーズンは牛さんもこの光景を見ているのですね。きっとストレスが無い牛に育ってくれるのでしょうね・・・

大山から牧場を絡めながら下山し、再び牧場に入って程なく猫ノ平に到着。少し早めの食事を取りました。曇天のせいか暑くもなく快適な時間です。 食事後、つつじヶ丘に下りました。途中、マックラ滝(そんなに暗くはなかった)に立ち寄りました。小型奥入瀬渓流ですね・・・終着地のつつじヶ丘周辺はその名の通り一面ツツジで覆われております。ツツジには裏年の言葉が無いのでしょうか・・・

今年は、暑い日と寒い日が極端な事もあり、開花が遅くなっている気がします。霧降高原の花を満喫出来るのは、もう少し後かもしれません。その代わりに新緑を味わうことは十分に出来た山行でした。








2024年4月28日(日)春の植樹デー&備前楯山


雲一つない快晴の夏空の中、春の足尾植樹デーに参加してまいりました。最初にNPO法人の代表の方から「足尾地区の植樹」に関する歴史的な背景をお聞きしました。日本の産業発展が深く関与していることを認識しましたが、 二つの村が環境破壊により消滅した事実もあり、この植樹が日本の未来の為である事を御教授頂きました。

今回私どもは「戸四郎沢」の植樹に参加しました。各自ヤマボウシ・イロハモミジ・ウリハダカエデの3本の苗を植樹しました。 今日は500名のボランティア参加があるそうなので、今日一日で1500本の苗が植樹されたことになります。また、高校生スタッフが掘り具(ピッケルみたいなもの)、苗、水の配膳を行っていました。多くの人の関与で自然を蘇らせているのですね・・・

予定より大分早く植樹デーが終わり、備前楯山への登頂に向かいます。行程中は、去年ほどの開花を見ることは出来ませんでした。今年は裏年なのかもしれません。 途中、中倉山の孤高のブナを確認できました。という事は、黄砂も少なかったようです。夏だよ!これは!! 今日は多くの登山者が備前楯山に入山していました。植樹デーに参加した後にここに来た登山者も多く聞かれました。備前楯山の頂上は狭く、登山客も多く休憩していたので、眺めを一回り堪能したのち下山を始めました。

スケジュールに余裕が有った為、「日光ダイヤ公園の東照宮1/10模型」を見に行きました。凄いですね!人生で一番東照宮を知ることが出来ました。説明者さんありがとうございました。東照宮は、模型を見たのちに実物を拝聴するのがベストですね。

普段と少し違う山行でしたが、いろんな経験が出来ました。いよいよ5月ですね!





2024年4月7日(日)春の安全講習会


マロニエHCでは、登山の安全遂行の為に、安全講習会を春と秋に実施しております。 午前中に座学による安全に関する知識を学び、午後は古賀志山を登頂しました。

座学講習は、登山中に最も危険が及ぶ要因となる「山の気象」の知識をメンバーと共有しました。その後、セルフレスキュー/ロープワーク/山行地図の作成 を学びました。 山の気象については、難しいパートもありましたが丁寧に解説して頂き、何とか理解することが出来ました。 気象については今回は基礎編であり、またの機会で応用編(天気図の読み方を中心)を考えているそうです。 セルフレスキューは、アクシデントの対応ならびに対応するための道具の解説があり、何を準備すればよいのか?を知ることが出来ました。 恒例のロープワーク研修については、チェストハーネス(スリング)、ガースヒッチ、ムンターヒッチ、クローブヒッチ、ダブルフィッシャーマンズノット、ボウラインノット、フィギュアエイトノット の基本的ロープワークを学びました。       多くの課題を お互いに協力しながら達成していく姿は、大変心強い光景であります。きっと参加者全員がマスターしたのではないでしょうか。

午後は古賀志山に移動し、北コース→山頂→南コース→トリムコースを歩行しました。今回は安全講習であり、疲れにくく転びにくい安全歩行を学ぶ事が主目的です。 ①二軸歩行 ②フラット歩行 ③登りでの重心と足の使い方 ④下りでの重心と足の置き方 を実践しながら教授して頂きました。 全てが大いに参考になる講習でした。

今後高い山や厳しい山の山行も待っております。講習会で得た知見や経験を安全登山に生かせていく所存です。

また、古賀志山にも花の時期が到来している事をお知らせしておきます。






2024年2月4日(日)奥日光庵滝


2週間前の高原山スノーシューハイクが荒天の為中止となり、定例としては今年初めてのスノートレッキングとなりました。

奥日光も近日は降雪も無く、雪が少ない状況が継続しています。そんな中ですが、今日は奥日光庵滝へのスノートレッキングに出かけてきました。

晴天の中、赤坂茶屋を出発しました。今日は多くのハイカーが戦場ヶ原に入っているようです。 戦場ヶ原を抜けた弓張峠からは本格的なスノートレッキングの開始です。

トレッキングルートは、しっかりとトレースされており硬く踏み固められています。さらに急勾配もないので、軽アイゼンで十分でした。 念の為、スノーシューも持込みましたが、残念ながら??活躍の場はありませんでした。ただ、これらも紙一重であり、もし南岸低気圧の接近が2日早かったら 間違いなくスノーシュートレッキングになっており、改めてスノートレッキングの奥深さを感じる一日でした。

庵滝に近づくにつれて雪の落とし穴も見かけるようになり、注意しながら進みむこと約1.5時間目的の庵滝に到着する事ができました。 例年に比べ氷柱は小さいようですがそれでも大迫力!! また、よく見ると氷柱の中では水が勢いよく落ちてきており、空洞になっております。すなわち、いつ氷柱が崩落してもおかしくない状況です。 実際、庵滝の中央部は氷柱が切れており、おそらくその部分の氷柱は崩落したのではないか?と思われます。ここにも暖冬の影響が表れている様子です。

それでもこの庵滝の光景はアメージングであり、この地のスノートレッキング人気は頷けるものであります。21000歩のアイゼントレッキングでした。







2023年9月17日(日)秋の安全講習会 古賀志山

マロニエHCは、登山の安全遂行の為に、安全講習会を春と秋に実施しております。 午前中に座学による安全に関する知識を学び、午後は古賀志山登頂となりました。

午前中の座学講習は、登山に於ける心得を中心に学びました。過去の事故事例をみんなで検証し、ハイキングセミナー等でも案内されております「安全登山ハンドブック」により、改めて安全意識を高めることが出来ました。

座学の後、ロープワークを学びました。 今日は代表的な結び方として、「ガースヒッチ」「プルージック」「ダブルフィッシャーマンズノット」「フィギュアエイトノット」「ムンターヒッチ」「クローブヒッチ」「もやい結び」「チェストハーネス」 をワイワイしながら楽しく学びました。これだけ覚えていれば十分との事ですので、何とか習得したい限りであります。 ロープは、たとえ寝転がっていても、たとえ暗闇の中でも、正しく結べなくては実践では使えないツールであり、毎日ロープワークを試みるのが重要であります。 (家庭の居間でコツコツと目立たないように練習する為の道具が必要ですね・・・)

午後、南コースから山頂に向かいましたが、練習の為に直登コースを選択しました。 直登に慣れていないメンバーもいましたが、3点指示を経験者が適切に声をかけ、全員安全に登り切ることが出来ました。

どうぞ、ご安全に・・・




2023年9月3日(日)中禅寺湖半周クリーンハイク


栃木県労山者山岳連盟の腕章を着けてクリーンハイクです。



ちょっと休憩

風が強くて木陰を歩いていると風向きによっては湖から風が吹いてきて寒いくらいでした。また、風で出来た波がザザザーーーと聞こえて来て海にいる様に感じました。

この日の奥日光の気温は最低気温16.4℃(5:30)最高気温24.4℃(14:10)

宇都宮の気温は最低気温24.5℃最高気温34℃でした。奥日光最高!

千住ヶ浜からの風景です。

ヒヨドリ、アケボノソウ、ノコンギク等、咲いてました。

立木観音駐車場に着きました。トレッキング靴を履き替えます。マロニエハイキングクラブはマイクロバス利用で運転手さんも居るのでスタートの場所とゴール場所が違くても迎えに来てくれます。さて、みんなの車が置いてあるマロニエの駐車場まで帰りましょう。この日は6時間、約30000歩でした。お疲れ様でした。

2023年8月20日(日)小田代ヶ原

宇都宮は暑い!天然の冷房を求めて、日光戦場ヶ原にやって来ました。でも、バスを降り立つと、暑い!! 標高1400m地点でもこの暑さ? ならば宇都宮はどんだけ暑いのか!! 太陽が容赦なく照り付ける中、赤沼駐車場を出発して、戦場ヶ原に歩を入れます。清流沿いを進み、しゃくなげ橋から小田代ヶ原に向かいました。木陰が多く、湿度は高いけれど、時よりよぎる風は心地よいところです。 湿地に目を向けると、チタケが申し訳なさそうに生息しており、チタケ鑑賞ツアーのようになってしまいました。 多くの花が生息する地点です。特に目についたのは、ホザキシモツケです。もう少し早い時期、もしくは、こんなに暑くなかったら、一面の満開かも知れません。 ただ、このままで終わらないのが私たちのハイキングです!  小田代ヶ原の周回道路に出る頃から、雨がポツリポツリ。  5月初旬以来の雨です!久しぶりの雨具の装着となりました。 撥水剤を塗布したのは大分前だった・・・効力がまだ生きているんだろうか・・・ 今日の午後は雨を予測していたものの、「まだ午前中ではないか!しかも雷もゴロゴロ」とブツブツ言いながら、泉門池→あおき橋と足を進めます。湿地内を流れる清流がだんだん元気になってきました。 このような天候なので、周囲の山は全く見えず、白一色。足早にバスに乗り込み、帰途に着きました。戦場ヶ原から中禅寺湖に降りると、雨が降った形跡なし。この地形と天気の読みは本当に難しいですね。