2024年9月7日(土)~8日(日) 立山連峰 雄山&浄土山

9月の第二週になりました。ようやく秋の訪れを時々感じられるようになった今、日本三霊山の一つである「立山連峰の主峰:雄山」を目指す山旅を行いました。

立山駅からケーブルカーと路線バスを使い室堂に到着しましたが、その路線バスによるアクセスの時点ですでに私達は立山連峰の壮大な景色に圧倒されております。これこそが立山連峰の魅力なんですね。

13時に室堂を出発し、雄山を目指しました。雨の心配はなさそうですが、ガスは残っており、展望はその時になってみないとわかりません。一ノ越までは整備された道になりますが、ここでオーバーペースにならないよう気を付けながら歩を進めました。
一ノ越からはガレ場の本格的な登りになります。勾配も急になりますので高山病にも気を付けながら慎重に登っていきます。登り降りのルートが分かれているので、人の交差が無く、その分落石の心配も少なくなっていました。良いコースレイアウトだと思います。
1時間のガレ場を登り切り、10名が念願の雄山の頂上に立つ事が出来ました。残念ながら、雄山頂上はガスが立ちこめ、剱岳・針ノ木岳は見えませんでしたが、名峰雄山の頂上にたどり着いたという事実は私達にとって大きな喜びとなりました。
雄山からの展望は、次回のお楽しみにとっておけばいいのであります。
むしろ、再びこの地に来る理由付けが出来ました・・・ラッキー・・・
時間が遅かったせいか、頂上は混雑しておらず、余裕を持って立山頂上雄山神社にお参りしました。祭神は天手力雄神(災難消滅家内安全らしい)と伊那那岐神(繁盛開運らしい)の二柱との事。えらく丁寧なお祓いを賜りました。きっと良いことがあります!!

15時半に下山を開始しましたが、途中頂上付近が一瞬晴れ間に、ホシガラスも発見しました・・・でも、頂上には引き返せない・・・
薄くガスが残る中、室堂山荘には17時頃到着することが出来ました。待望のお風呂と
美味しい夕食と冷えたビールが待っています。 星空の観賞はムリそうですが・・・

翌日の朝、美味しい朝食を頂いている最中、ガスが晴れてきました。そうなると、浄土山に登り「剱岳・黒部・薬師」方面の展望を楽しみたいのであります。観光気分から登頂気分に変化していくマインドを感じてしまいました。
7時半に室堂を出発し、浄土山へは約1時間半の行程になります。多くのお花達と出会いながら、ハイマツの境に雷鳥の気配を感じながら・・・アッ!!いました!雷鳥です・・
私達が苦労して攀じ登っている岩のすぐそばに、すまし顔で何もなかったかのように首を左右に振っている「雷鳥」です。いつのまにかガスが立ちこめ、展望は期待できないと思ってましたが、神様(昨日お参りした神様かも・・・)は雷鳥を授けてくれました。
それだけでも浄土山に登頂した甲斐がありました。神様ありがとうございます。
雷鳥のいる岩場を乗越えるとそこに浄土山山頂があるはずなのですが、縦走路の感覚でありよくわかりません。ケルンがあったので、そこを浄土山山頂としました。
やはりガスの中での登頂達成となりました。室堂には今しがた乗越えた岩場を慎重に降りていきます。どうやら雷鳥も帰途に就いたようです。
私達も帰路に就くことと致します。

展望と星空はかないませんでしたが、雨も風も無く、立山の二日間の山旅を快適に終えることが出来ました。
また来ることを誓って、立山連峰を後にしました。
メンバーの顔には憧れの北アルプスの名峰に登頂した満足感が溢れております。













立山連峰で出会ったお花達







2024年8月18日(日)白笹山~南月山~黒尾谷岳

年間計画にて決めていた山行が実行出来たのは、久しぶりです。約1ヶ月半の間、異常気象に振り回されてなかなか計画を実行できなくフラストレーションが溜まっていました。
今日は那須連山の主峰である茶臼岳を南側から望む山容にふれる山旅になります。天気も何とか持ちそうです。また、連日に比べたら暑くないので熱雷の心配も少なそうです。特異なる一日なのかも知れません。

沼原駐車場を予定より早く白笹山に向け出発することが出来ました。その名の通り登山道の両側には笹が自生しており、その間を身をくねらせての登頂であります。笹は頂上まで背高く伸びており、なかなか展望が開きません。その頂上に至っても展望はなく、早々に次の南月山に向かいました。先ずは稜線に沿って降りとなりますが、ここでは切り取られた笹が登山道を埋め尽くし、笹で滑らないように気をつけての降りでした。ただ、もし笹が切り取られていなかったら笹ラッセルとなっていました。誠に感謝する次第です。

鞍部から150m程登ると南月山の山頂に到着です。眼前に茶臼岳の雄姿が広がっています。私達はこの姿を見に来たのです!!それまで展望が開かなかっただけに感激ひとしお! 茶臼岳の奥には那須連山を見通すことも出来ます。峠の茶屋からとは異なった光景であり、この地の人気が頷けます。
日の出平から牛が首には登山者が点在しているのが見えます。9月初のクリーンハイクではあそこに居るんですね・・・今から楽しみです。

私達は次の黒尾谷岳に向かいます。またしても切り取られた笹との戦いが始まりました。
白笹山と同じく、頂上直下から鞍部まで笹が生い茂っているようです。地図をみると頂上直下の東斜面が笹の分布域のように感じます。このあたりの稜線は切れ込んでいるところもあり、笹で見えないところもあり、慎重に降って行きます。

鞍部から登り返すとすぐに黒尾谷岳山頂に到着しました。小さな表示板があるだけで、展望はありません。一休み後、もみの木台登山口に向け下山を開始しました。やはり笹との戦いでした。東側斜面笹理論が成立していますね・・・
傾斜が緩くなると笹も少なくなり、ようやく下りやすい登山道となりました。

なかなか面白いルートであり、貴重な経験を得た有益な山行でした。
もし逆ルートだったらどのような笹との戦いになったのか?と思いながらも、もうすぐバスが待つ登山口に到着しそうであります。











2024年8月10日(土)~11日(日)月山、羽黒山、湯殿山 自主ハイク


この三山に巡礼すると「人は生まれ変われる」と言います。その願いを胸に出羽三山巡りに行ってきました。
台風5号が東北地方に近づいており、時間が経つにつれ天候の悪化が考えられます。よって、CLの提案により、天候の影響が最も厳しい月山登頂を一日目とし羽黒山・湯殿山を二日目と計画を変更して出羽三山に臨みました。

10日の帰省渋滞の中、東北道・山形中央道を北上し、月山登山口に10時頃到着しました。ここから月山スキーリフトに乗車して1500m地点まで一挙に到達します。リフトに乗るとすぐにヨツバヒヨドリが足元に。なんと、そこにはアサギマダラが飛び回っているではありませんか!まるで私達を出迎えてくれるようです。アサギマダラは人なつっこい蝶々🦋なんでしょうか・・・
リフトを降りると眼前に美しい稜線の姥ヶ岳がそびえています。
斜面にはニッコウキスゲが群生し、登山道の近くにも多くの花が咲き誇っています。牛首までは美しい草原域を登っていくイメージです。東北地方の山らしいなだらかで美しい山容であります。
ところが牛首を過ぎると様子が一転。ガレ場の登場です。下山客とのすれ違いに注意しながら着実に登っていきました。それまで立ち込めていたガスもピーク到着時にはガスもなくなり、最高の展望を望めそうな期待が・・・。
月山の頂上には月山神社があり、そこが一山目の巡礼ポイント、すなわち一回目の生まれ変わりになります。ところが、生まれ変わったとたんにガスが生じてきました。・・・私達の邪心が払われて、ガスに変わったのでしょうか?・・・周囲は全て真っ白となり展望はありません。おそらく時間が経てばガスが晴れる時があると思いますが、リフトの最終時間もあるので、早々に下山を開始しました。
振り返ると月山山頂はガスと晴れ間を繰り返している様子です。つい1時間前にはあそこに居たんですね!!!

4時過ぎには民宿に到着し、ゆっくりすることが出来ました。夕食&生ビール&吟醸酒を完食!満足満足・・・外に出てみると、満点の星空です。やっぱり1200m地点なんですね・・・地平線付近に「さそり座」を確認しました。下界ではなかなか確認が難しい星座であり、まず感激!よもやと思い天の川を見返すと、ありました!!夏の大三角形です(こと座ベガ・わし座アルタイル・白鳥座デネブ)。双眼鏡を借りて「土星の輪」を見たメンバーもいるようです。興奮冷めぬまもなくトランプゲームが始まり、興奮を秘めながら一日目を終えました。巡礼のおかげで子供の頃に生まれ変わったのでしょうか!

翌日は、普段食べないような豪華な朝食を頂き、満足感が漂う中、二山目の羽黒山に向かいました。今日は工程の90%が階段になります。2000段との事です。曇天の為暑くは無いのですが湿度が高く、昨日より汗をかいている感が有ります。
半分くらいきたところの茶屋で、かき氷やお団子を補給します。茶屋は並びが出来るほど満員の状態です。皆、欲求は同じなんですね!さて、羽黒神社では煩悩を取りましょう!! 参道には国宝の五重塔や遺産もあり、独特の雰囲気があります。最後に参道山伏さんとご一緒に記念写真を撮って二山目巡礼を終えました。
次は、湯殿山神社です。先の二山より更に神聖な感が有ります。過去の有りすぎる罪を許していただき、生まれ変わりたいのであります。果たして私達の懺悔を受け止めていただけるのでしょうか???
最後の足湯にて湯殿山神社を終えました。メンバー全員が生まれ変わった筈であります。

出羽三山巡礼を終え、長い帰路につきました。次回お会いする時には、お互いが生まれ変わった姿である事を信じている次第であります。






















2024年7月22日(月)~23日(火)会津駒ケ岳 自主山行 

とある山での1コマ・・・「自炊の山旅もいいよね」その一言が今回の会津駒ヶ岳の起爆剤になりました。
場所は人気がある「駒ノ小屋」とし、早速ブッキング!ところが全く空いていない。ようやくブッキングできたのが22日月曜日。しかも6名のみ。自主山行になりますが、いつの日かマロニエHCで自炊宿泊プランの実現を導くべく、本企画を実現する事にします。登頂ルートは、マイカー2台でのアクセスの利点を利用し、「滝沢登山口~駒ノ小屋~会津駒ケ岳・中門岳~駒ノ小屋(宿泊)~大津枝峠~キリンテ」のラウンドルートと致します。
焦点である自炊のメニューは、22日夕食:プルコギ焼肉/焼きビーフン、23日朝食:フランスパンのサンドイッチ。事前に食糧の調達・配分と調理器具の調整を行い、当日に備えました。

滝沢登山口には月曜日にもかかわらず多くの車が駐車しておりました。この山の人気が伺えます。水場までは急登の連続です。全員のリュックが普段よりも大分重い故、小休憩を多く取りながら登っていきます。
水場を越え、「もうすぐ木道に入る」と何度も騙されながらさらに進むと、ようやく傾斜も緩み前方に駒ノ小屋が見えてきました。登山道もいつのまにか木道となり、早くリュックを軽くしたい一念で駒ノ小屋へ最後の踏ん張りです。
ここで荷物を最小限とし、会津駒ケ岳山頂と中門岳に向かいます。・・・軽いって素晴らしい事なんですね・・・ 駒ノ小屋を出発すると早速お花たちが私達を迎えてくれます。約30分で駒ケ岳山頂に到着し、そこから北に池塘の点在する湿原の木道を進み、中門岳に向かいました。天候も崩れず、期待以上の湿原のお花たち面会出来た上、会津・奥只見の展望を十分に楽しむことが出来ました。
さて、駒ノ小屋に戻り待望の自炊になります。調理器具は2~3名用の小型ですが、2基準備した故に思ってたよりも効率的に調理が出来ました。それにしても、山で頂く焼肉は最高ですね!1㎏もあった肉🍖があっという間に減っていきます。満足感ひとしお。 また、穀類として焼きビーフンを試しましたが、早く・軽く・美味い。これも大正解でした!! 更にフランスパンも大正解!!!表面が硬いのでリュックに押し込んでも潰れない。 また、その形からしてリュックに収納しやすい。これは一つのノウハウ取得ですね。

翌日、豪華な朝食後、キリンテ方面に下山しました。前方には燧ヶ岳・後方には駒ケ岳の絶景を観賞しながら尾根を進みました。大津枝峠からは急坂となります。ありがたい事に登山道の笹が刈り取られており、笹ラッセルの必要がありません。
これは助かりました。現地の山を愛する人たちに対し、本当に感謝する次第であります。
しばらく下って行くと、私達より30分程早く駒ノ小屋を出発したご夫婦が休んでおられました。目的地も一緒だった故、一緒に安全に楽しく下山する事にしました。
最後は、6名から8名になったパーティーでしたが、主旨も達成し2日間充実した自主山行でした。














2024年6月30日(日) 釈迦ヶ岳


今日は県連のクリーンハイクを兼ね、高原山の最高峰である釈迦ヶ岳に向かいました。
実は昨年も釈迦ヶ岳を企画したものの、降雨の為に中止となっています。今日は「今年こその願いがかなった山行」となりました。
空は曇天!いつ雨がきてもおかしくありません。その状況を踏まえ鶏頂山登山口からのピストンで釈迦ヶ岳を目指す事といたしました。

スタートはなだらかなスキー場を登って行きます。弁天沼まではその継続ルートです。弁天沼を超えると徐々に勾配も増し、山登りらしくなってきました。
湿度の高さを全身に感じながら鶏頂山分岐を越え、釈迦ヶ岳に進路を取ります。御岳山の1655mのピーク辺りから更に険しくなってきました。樹々の根が縦横に張り出しており、根に気を付けながら、時には根を利用して登っていきました。皆の声掛けが響くなか難所も安全にクリアーする事が出来、順調に頂上に到達いたしました。
釈迦ヶ岳には釈迦如来像や多くの石碑・鳥居が設置されており、この山の名前を象徴するものと感じます。おそらく晴天であれば360度見渡せる展望。那須連山・日光連山が望めるはずです。今日は多すぎる雲海でしたが、お釈迦様もこの展望を好んだのかなぁ~と思う次第であります。
尚、ゴミ収集も順調に出来ています。懐かしい古い空き缶やガラス瓶もあり、これは昭和のゴミですね。昭和世代としては誠に情けない限りです。

午後からの雨予報に備え、12時過ぎに下山を開始しました。幸運にも下山中に雨に打たれることもなく登山口に戻ることが出来ました。
一方、クリーンハイクも活発に行い、皆で20kg相当のゴミを釈迦加ヶ岳から無くすことが出来ました。趣旨にも沿った山行であったと感じております。











2024年6月11日(火) 奥日光 温泉ヶ岳


二週連続の奥日光となります。今日は天気の心配がありません。梅雨入り前の貴重な晴れ間であり、奥日光・温泉ヶ岳(ユセンガタケ)の山行を楽しみたいと思います。

金精峠トンネルの手前にある金精峠入口から金精峠に進みます。金精峠までは急なガレ場・崩壊地点もあり、注意しながらの登山開始となります。金精峠入口では涼しい風が吹いていたのですが、金精峠地点は風もなく2000mを超えた地点とは思えない気温です。日差しが暑い!!!(きっと宇都宮は極暑なんでしょうね)
そこからは日光連山をはじめ湯ノ湖・戦場ヶ原を一望出来ます。一方、群馬側には日光白根がそびえ菅沼湖が見られます。両側の展望が望めるこの峠は貴重だと思います。

金精神社で安全をお参りした後、温泉ヶ岳に向かって林の中を緩やかに登りますと、しだいに「見覚えのある葉」が多くなってきました。そして、綺麗なピンクの花も目についてきました。そうです!異常気象の中、頑張ったシャクナゲが私達を歓迎してくれているではありませんか。こんにちは!!!

所々にあるハシゴ場を声掛けしながら尾根道を回り込んでいくと、根名草山との分岐が現れました。そこから温泉ヶ岳頂上にはひと登りで到着です。
頂上は豊富な樹木の為、周りの山容を一回りする事は出来ませんが、天気も良くその展望には十分にリラックスする事が出来ました。

温泉ヶ岳は「お花の山」との前評判でしたが、今年はお花の裏年みたいであり、お花に圧倒されることはありませんでした。でも、そのような摂理のなかでも開花する姿は微笑ましく感じるものです。特にアズマシャクナゲは豊富に樹生しており、これが一斉に開花したらすごい光景になるとの期待を抱かせてくれました。また、樹々の間からみる展望もこの山域の魅力であることを実感いたしました。

くれぐれも、お花に見とれての転倒には気をつけてくださいね!










2024年6月2日(日)高山・小田代ヶ原


今朝の天気予報は雨、てんきとくらすは登山指数B/C、栃木県には雷注意報も発令・・全てがネガティブな情報です。
しかしながら私達は、午前中は小雨程度かな?との期待がありました。また、現地に立つと、風が殆ど無い!雷の気配もない!
来る夏山シーズンに向けての雨天歩行スキル向上にもってこいの日かも知れません。
勿論、雷が聞こえたら直ちに逃げ帰る覚悟は出来ております。

全員がスタート前にレインを装着し、カラフルな恰好での高山登頂となりました。
竜頭の滝からの登頂でしたが、思惑通り小雨であります。高山への登山道は、雨であってもスリップしやすい訳でもなく、急登も特にない行程でした。さすがにガスが立ち込め展望は良くありませんでしたが、途中に中禅寺湖が望めるタナがあり、霧に浮かぶ水墨画のような中禅寺湖を堪能することが出来ました。なかなか見事な光景であります。
なだらかな高山山頂で小休憩後、小田代ヶ原側に下山しました。中禅寺湖方面との分岐まではジグザグの急な下りでしたが、雨で濡れた木の根や岩・落葉に注意するよう事前の啓蒙もあって、全員が安全に下山することが出来ました。

小田代ヶ原のバス停で昼食を取りいよいよ課題の午後です。
気象予報の通り、本当に午後からは本降りとなってきました。自然研究路は木道であり、スケートリンクみたいに滑ります。今回の行程の中で最も注意しなくてはならない場所と言っても過言ではありません。雨もだんだん強くなり、最短ルートで赤沼に逃げ込みました。心配していた雷は全くなく、雨天歩行の良い経験ができた山行でした。

そんな状況下でしたが、戦場ヶ原の植生の豊富さには感動させられます。後世まで残したい自然であるし、その自然を1時間程度で見に行ける私達は幸運であると改めて感じさせた山行でありました。








高山・小田代ヶ原のお花たち







2024年5月25日(土)~26日(日)佐渡 ドンデン山・金北山


今年でマロニエハイキングクラブは創立30周年を迎えます。このように長く活動出来ましたのもメンバー各位のご協力の賜物と評します。また今後とも本会を永続させていきたいとの想いを込めて「佐渡・花の二山登頂」を企画いたしました。

新潟港から佐渡の両津港にフェリーで渡り、いよいよ30周年山行のスタートです。 

一日目はアオネバ渓谷登山口からドンデン山に向かいます。豊富な水量の渓谷沿いを登っていきますが、涼しくて快適な登りです。ただ、自然の厳しさを伺い知ることが出来る光景が随所に見られます。 この地は、日本海からの風雨雪をまともに受けているのですね...老木は過酷な自然の前で朽ち果てています。一方で、豊富な水を得た次の命が老木から芽吹いています。まさに命の輪廻を垣間見ることができます。また、 植物を観察すると「水が好きな植物」が本土より多いのではないかと思われます。島の自然が作り出した植物生態系なんでしょう...

生命の小宇宙を感じながらの急な登りもアオネバ十字路まで。そこからは尾根伝いにドンデン高原を進み、ドンデン山荘までは沿線に咲く花を探しながらの行程となりました。ドンデン山荘にてバスに乗車。その後はドライバーの腕に感心させられる道のりでした。 今日の宿泊地は七浦海岸の民宿です。日の入り直前の夕日の美しさを堪能した後、期待以上の食事を味わうことで終了した一日目でした。

二日目は妙見登山口から佐渡の最高峰である金北山を目指しました。白雲台駐車場から金北山の行程は、防衛省管理道路を進むことになります。先ず目についたのは「防衛庁管轄のレーダー施設」です。日本海側からの脅威をここで監視しているのですね! いや、逆に私達も監視下に置かれているかも?(事前に連絡済みです。安心して下さい)

いつも私達の安全に尽力いただきありがとうございます。敬礼!!!           

路肩には多くの植物が自生し、標高が高くなるほど面白い光景が多々あります。やはり花の山ですね。 金北山の山頂で、新潟側と日本海側の展望を十分に味わった後、名残惜しいところではありましたが、帰途につきました。下山においてはマツムシ平から妙見山山頂(巨大なレーダーの奥)を経由し、普通の登山道を歩行しました。やはり私達の足は登山道用に進化しているみたいです...

佐渡独特の自然とおいしい魚を満喫した30周年山行でした。私達は次の35周年に向けて、さらに活動を進化させていきたいのであります。














ドンデン山で出会ったお花たち








金北山で出会ったお花たち







2024年5月12日(日)若見山&弥太郎山


今日は母の日です。きっと自宅には多くの綺麗なお花が届いている事でしょう。 でも私達は新緑も可愛い花も大好きです。よって、欲するままに栃木百名山の「若見山・弥太郎山」を目指す事と致しました。

R400沿いの登山口から若見山の登頂を開始しました。登山道はなだらかではありますが落葉が多くスリップに気をつけながらの登頂です。 ジグザクに登っていくと18号鉄塔に到着し、そこから尾根道に入りました。圧巻の日留賀岳を横手に臨みながらの心地良い尾根道でした。 一つのピークを過ぎた辺りから頂上に向けては、勾配も強くなり踏み後をたどりながらの登頂となりました。 山頂はなだらかであり、緑の中くつろぎの時間を過ごすことが出来ました。

登山口に引き返し、塩那スカイライン土平駐車場から弥太郎山への登頂を開始しました。 鉄塔をたどる行程になるのですが、意外と鉄塔に気が付きません。新緑に同化した鉄塔が突然現れる感覚であります。この季節だからでしょうか・・・ 7号鉄塔にたどり着くと頂上はすぐそこです。そこは、穏やかな山頂でありリラックス観を十分に味わえました。

若見山・弥太郎山それぞれは1000m程度の山であり行程も短い山ですが、2座となるとそれなりのボリュームとなります。 特に弥太郎山は昼食後に登頂を開始するので、メンバーの体調が心配でしたが、全員が問題なく登頂する事が出来ました。 来る登山シーズンに向けて自信がついた山行でした。









2024年5月6日(月)霧降高原~大山


GW最終日。TVニュースではリターンラッシュが報じられている中、霧降高原に出かけてきました。昨日までの真夏の気候から一転し、涼しい風を感じております。今日は下り800m、登り200mの行程です。さて、どのような自然が待っている事でしょうか・・・

曇りがちなキスゲ平には殆ど登山者もなく、ほぼ独占状態。先ずは大山に向かってススキの道を進みます。合柄橋からは若干の登りとなり、さらに霧降牧場に入ってから登りらしくなってきました。このピークが大山であります。 振り返ると、見慣れた赤薙山・丸山・天空の階段の展望を見ることが出来ます。放牧シーズンは牛さんもこの光景を見ているのですね。きっとストレスが無い牛に育ってくれるのでしょうね・・・

大山から牧場を絡めながら下山し、再び牧場に入って程なく猫ノ平に到着。少し早めの食事を取りました。曇天のせいか暑くもなく快適な時間です。 食事後、つつじヶ丘に下りました。途中、マックラ滝(そんなに暗くはなかった)に立ち寄りました。小型奥入瀬渓流ですね・・・終着地のつつじヶ丘周辺はその名の通り一面ツツジで覆われております。ツツジには裏年の言葉が無いのでしょうか・・・

今年は、暑い日と寒い日が極端な事もあり、開花が遅くなっている気がします。霧降高原の花を満喫出来るのは、もう少し後かもしれません。その代わりに新緑を味わうことは十分に出来た山行でした。