2025年2月23日(日)春の安全講習会

マロニエHCでは、登山の安全遂行の為に、安全講習会を春と秋に実施しております。
午前中に安全登山を救助技術の観点で啓蒙した後、午後は古賀志山の岩場を歩行してみました。今回は、20名の参加者があり、マロニエHCメンバーの安全登山技術習得への意欲を感じ取った機会でありました。

ただ、講習があまりにも活発であった為に、写真の撮影を忘れてしまいました。
大変申し訳ございません...

午前の部は、昨年の「救助技術講習会」に参加したメンバーにより、現地に於いてのロープを使って実際に救助する方法を実演しました。
次に5名づつ4班のグループを作り、その中で「ロープワークの復習」「救助におけるロープワークの必要性」「救助の方法」とのステップで救助技術を展開しました。
ベテラン・初心者のそれぞれが、「必要な装備」「ロープワークを習得する意義」「救助技術を身につける重要性」を感じ取ることが出来たと思っております。
今回は非常に難しいテーマでしたが、活発かつ楽しく学ぶことが出来ました。
また、4班同時に救助を体験していただく為に、多くのロープ・スリング・カラビナの集積をお願い致しました。ご協力を賜りましたお礼をこの場を借りて申し上げます。
ありがとう御座いました。

午後は、古賀志山の中尾根コースを歩行しました。
ご存知のように中尾根コースは、「岩場」「ロープ場」「鎖場」と三拍子揃っています。初めての経験のメンバーもいます。
声を掛け合い、時には三点支持を指示し、足場を指示する等々、みんなの力により全員が安全にクリアーする事が出来ました。

全てが大いに参考になる講習でした。今後高い山や厳しい山も待っております。
今回得た知見や経験は必ずを安全登山に生かせるものと信じております。





2025年2月2日(日)裏磐梯イエローフォール

今年も裏磐梯イエローフォールに来ております。
いつもより積雪が多く、まさにスノーシューハイクの世界を楽しむ事ができる別天地であります。
裏磐梯スキー場からリフトを乗り継ぎ、リフトの頂点からスノーシューを装着。先ずは銅沼(アカヌマ)へ向かいました。昨年は悪天候が多く、天気予報に振り回せられながらのスノーハイクが続いていましたが、今年は今日も快晴!
登山において、天候がもたらす幸運は何よりも広大である。まさにこの言葉が当てはまる今回のイエローフォール探索でした。

凍結した銅沼を渡り、噴気口や磐梯山を望みながら歩き(スノーシューを引きずる)、目指すイエローフォールに到達しました。
今年のイエローフォールは、その姿も大きく堂々としたものでした。1月の積雪により地下水が多く集積し、よって染み出す硫化物・鉄分の量も多かったと推測されます。
イエローフォールの前ではみんな子供...
50年(???)の時が戻ってしまったようです。
一方、イエローフォールが堂々としていたせいで、隣のシルバーフォールには誰も注目していません。可哀想...
気づかれないシルバーフォールの前で食事を取り、周回コースを戻ります。
一面の雪景色!!!対面には西吾妻山とグランデコスキーリゾートを望み、遠くには蔵王の先っぽ・朝日岳・飯豊山を見ることが出来ます。冬の晴天は展望が本当に綺麗ですね!!!
軽い下りの故、深雪を楽しむことも出来ます。はしゃぎ声があちこちから聞こえてきます。ここでも子供化が進んでしまいました・・・

銅沼の周回コースをスノーシューの威力と魅力を感じながらたどる事約2時間。
スキー場ゲレンデに到着しました。最後は檜原湖の大歓迎が待ってました。

スノーシューを引きずった「i-phoneのヘルスケア歩数」は12000歩!
最高の12000歩を味わうことが出来ました。
雪とスノーシューハイク 本当にいいですね・・・







2025年1月19日(日)刈込湖切込湖スノーシューハイク

今年初めてのスノーシューハイクとなります。当初計画されていた「赤薙山アイゼン」の中止を受け、急遽このスノーシューハイクを自主ハイクとして企画しました。

奥日光は先週の降雪の影響が強く残り積雪が多い状況となっつてますが、今日に限っては「好天のスノーシューハイク」を味わえるのではないかと期待しております。
このルートは途中に小峠を経由する事もあり、スノーシューハイクとしては中級であります。スノーシューが持つパフォーマンスを感じながら、一面の雪とその景観を十分に楽しんだ5時間でした。

さて今日の行程ですが、刈込湖まではトレースもしっかりしており、順調な行程であります。ところが切込湖に向かっていると、その先はトレースもあやふやになってしまい、スノーシューのクランポンが十分にグリップしてくれない行程になってきました。
ましてや、切込湖に降りる場面に於いては、全くトレースされておりません。
よって、以降の行程を断念し、刈込湖の湖畔に戻って食事をする事にしました。
少し残念ではありましたが、白い地と青空の中に10名のカラフルな人間が点在する様は、まさに私たちが味わったスノーハイクの醍醐味でした。

金精道路に戻り、ちょっと寄り道・・・スノーシューハイクとしては異例の21000歩を達成することが出来ました。

いつもと違う筋肉痛ですね!スノーシューの場合、21000歩と呼ぶのではなく、21000摺の表現が正しいのでは・・・
スノーシューハイク いいですね!!!







2025年1月5日(日)谷中七福神巡り

今年もマロニエHCの一年は七福神巡りからスタートします。
過去の記録を見てみると、2016年あたりから各地の七福神巡りを年始イベントとして実施しており、途中コロナ禍による中断が有るものの、当クラブの恒例行事になっていると実感しております。
今回は数ある七福神巡りの中でも、特に古くから「江戸っ子」に親しまれている「谷中七福神」を巡って参ります。
大いに「にわか江戸っ子気質」に触れて参る所存です。

上野の西郷さん像前をスタートし、
弁天堂(弁財天)→護国院(大黒天)→長安寺(寿老人)→天王寺(毘沙門天)→修性院(布袋尊)→青雲寺(恵比寿)→東覚寺(福禄寿)
を巡りました。 
谷中七福神は、日本でも最も古い七福神との事でして、江戸時代中期には既に庶民により慣習化していたようです。
・・・いわれの通り「ななつの福」を授かりたいものであります・・・
また、歴史的な建造物・寺や商店街も点在し、田舎者の私達には、楽しくてしょうがありません。
下町風情と歴史が調和した地域をのんびりと巡ったひと時でした。

・・・今年も平穏かつアメージングな一年になりますように・・・




2024年12月22日(日)鶏足山~焼森山

今年最後のマロニエHC定例山行になってしまいました。天気も上々!日陰は少々寒いのですが、日向は暖かい、絶好の「里山登山日和」となりました。
今日の山行は、栃木茨城県境の鶏足山になります。はたしてどのような自然が私達を迎えてくれるのか、楽しみであります。
上赤沢の駐車場から反時計回りに周回し、北東側から鶏足山に向かいました。この時期はどの山もそうなんですが、落ち葉が多く地面が見えにくいので、足元に注意を払いながらの登頂であります。
ほどなく焼森山への分岐が表れましたが、どうやらこの場所が鶏足山南峰になるようです。地図上では更に北に行ったところに北峰があり、その先に鶏足山の名の由来となった「鶏岩」があるのですね。さあ!そこまで行きましょう・・・
さっそく「鶏岩」で記念写真!確かに鶏のトサカみたいですね。ゴジラの背中にも見えます。もし、鉄分の多い岩石で形成されており、赤みのある岩だったら、さらに面白かったのに・・・
鶏足山南峰を経由して、ミツマタ群生地まで下りました。未だ芽の状態であり、春には群生が見られると思います。それまで持つしかなさそうです。
群生地からは、焼森山に向かう新道が整備されており、200m程の登りとなります。今度は北西側の斜面を登っていきます。稜線に到達すると、急に風が出てきました。
寒い!!! 手が冷たい!!!北西からの風がまともに私達を煽ってきます。
1.2kg/立法mの重さの空気という物体が煽ってくるわけですから、油断できません!さらに落葉も舞い上がってきます。「稜線に出たら風に気をつけろ」の格言通りです。
岩場をひと登りすると、焼森山頂上に到着しました。冬の展望は澄みきっていて本当に綺麗ですね。
下山は落葉との格闘!何とか全員勝利し、今年最後の山行を終えることが出来ました。
来年も自然とコラボしながら頑張る所存であります。









2024年12月8日(日)忘年ハイク 古賀志山

今年も12月になってしまいました。今日はマロニエHCの忘年ハイクであります。
今年は森林公園バーベキュー広場が使えないので、古賀志山頂上付近での稲荷弁当ハイキングとなりました。総勢27名が参加し、今年の活動と来年の活発なる活動を分かち合う事が出来ました。

古賀志山へは、林道から反省岩を抜けて北コースに入り、広場から北主稜線に登るルートです。紅葉が楽しめるコースであります。斜面を覆いつくす樹々は見事に紅葉しています。綺麗ですね。また、紅葉だけでなく落ち葉のふかふか絨毯も心地よく、足元を探りながらの慎重な登頂ではありますが、この時期の低山らしい彩色に満ちた山行となりました。

今日は天気も穏やかで登頂者も多く、古賀志山頂上は多くの人で賑わっている事と思われますので、富士見峠付近のピークで食事する事と致しました。・・・大正解でした・・・
稲荷弁当の他、キャンプのデモとして、コーヒーを振舞いました。たったそれだけの事ですがパーティの雰囲気となり、和やかな昼食を味わうことが出来ました。山での炊事は本当に楽しいですね。来年は、炊事山行を企画するのも楽しいんではないでしょうか。期待しております。

食事の後、重たいお腹を抱えて古賀志山山頂に到着しました。
・・・寒いですね!アレ?雪?風花が舞っております。冬なんですね・・・

下山は南コースを素直に降りました。旧サイクルセンター前の広場で、年間最多山行者の発表が行われました。1位は定例山行21峰中18峰の参加(90%参加)でした。おめでとうございます。

さて、来年も多くの山行が計画されています。増々マロニエHCの活動が活発になる事を感じ取った忘年ハイクでした。







2024年11月24日(日)篠井富屋連峰(宇都宮アルプス)

近頃、早朝時は秋から初冬を感じております。今日はようやく天気が暦に追いついたと思える気候となりました。まさに絵にかいたような秋空の元、篠井富屋連峰の里山4峰巡りであります。

子供の森駐車場を時間通りに出発し、榛名山に向かいます。途中「勇気の洞窟」や「揺れる吊橋」を抜けると、徐々に傾斜が強くなり本格的な登山ルートとなります。
500mそこそこの低山ですが、登頂の練習に最適なフィールドが頻繁に出てきます。
来年の北アルプス・南アルプスに挑むために宇都宮アルプスで練習しておくとの解釈ですね。榛名山(524m)・男山(527m)・本山(562m)を登り切れば、そこは「里山の紅葉」であります。
もしかすると、今年一番の紅葉を目にしているのかもしれません。
遠くには、男体山・太郎山・女峰山・日光白根山を見渡すことが出来ます。
振り返れば筑波山も・・・
行程・紅葉・展望と3拍子揃ったなかなか良い里山であります。
最も標高の高い本山から100m程降下し、最後に向かうのは50m登る飯盛山です。
確かに茶碗をひっくり返したような形をしています。急斜面に落ち葉が降り積もり足元が不安定ではありましたが、しっかりした樹木を利用して登り切ることが出来、広い頂上でゆっくり休んむことが出来ました。

総じて行程には落ち葉が体積しており、地面の状況や木の根の位置がわからず、慎重な登り降りとなりましたが、全員無事に工程を完了することが出来ました。
里山登山の楽しさ・心得を感じた山行でした。
そのうえ場所が近いので何かと利用できますね。








2024年11月10日(日) 金時山


何だか怪しい天候の中、箱根路に向かいました。今日は箱根外輪山の最高峰である金時山です。天気が良ければ西方に富士山、その北方に河口湖が見えるは筈なのですが、果たしてどうでしょうか?

金時神社の登り口から出発しましたが、かろうじて雨は降っていません。展望はともかく、雨がなけれは幸いと思うことにしました。 緩やかな樹林帯の中を順調に登っていきます。登山道は湿気を帯びている感はありますが、とくに滑りやすいこともありません。金時宿石を過ぎた辺りから徐々に傾斜が増してきました。稜線にでると金時山山頂まではもうすぐ! ひと頑張りで山頂に到着しました。

白く覆われた山頂には多くの人が休んでいます。天気が良ければきっと大盛況でしょうね。残念ながら、曇に遮られて富士山はそのかけらも見えません。雲が退く気配もありません。富士山を見たければリベンジするしかないですね!

昼食後、早々に下山を開始しました。下山は矢倉沢峠から仙石原に向かいます。このルートの方が傾斜が緩やかですし、お花を発見する機会も多そうです。最後まで降雨はなく、富士山展望は出来なくて残念でしたが、スポット紅葉もあり、 この時期の山行としては、満足のできるものでした。 でも、リベンジは必須でしょう!!!

今回山行の可否判断を、前日AM8時にLINEとしました(LINEの見落としが無いよう事前に判断時刻を予告しています)。メンバーの意見を聞きましたが、直前のタイミングでも準備に問題なかったとの意見が多数でした。期待している山行を極力実現させたい故、判断をなるべく遅くしたい旨の判断でしたが、「判断時刻の参考」としていただければ幸いです。








2024年10月27日(日)安達太良山

久しぶりにマロニエHC定例山行を実施することが出来ました。今年は秋なのに猛暑が続いています。ラニーニョの影響で小笠原気団が強いのでしょうか?今は紅葉シーズン真っ盛りのはずですが、なんだか違う様子です。
一方、秋雨前線が日本から離れず、連日天候が安定してくれません。そのなかで、今日は久しぶりの好天が期待できる状況にあります。存分に安達太良山を堪能したいと思っております。

安達太良山登山口までは、全く道路渋滞がありません。心配事項が一つ減りました。でも安達太良エクスプレス(ゴンドラ)の駐車場はほぼ満杯。やはり今日は安達太良山に多くの人が入っているようです。人気の山ですから仕方がないです。

ゴンドラで薬師岳山頂駅まで行き、それから登山道に入りました。樹林帯の小道を進むと、前方に安達太良山山頂が顔を覗かせました。あそこまで登るのだ!と気合が入ります。右手側には峰ノ辻からの尾根道が見えます。何だかワクワクしますね。
安達太良山頂上付近まで登りつめるとようやく視界が広がり、安達太良山系の全貌を望ことが出来ました。晴れてて本当に良かった!棚からハシゴ&鎖場を経て安達太良山山頂に到着しました。磐梯山・吾妻連峰・猪苗代湖・あれは飯豊山かな?福島を司る山系の多くを今、私達は見ております

名残惜しい処ではありますが身体が冷えてきましたので、棚に戻りました。昼食後牛ノ背に向かいます。ここも安達太良山の魅力の一つです。牛ノ背からの眼下に沼ノ平の大噴火後を見事に望むことが出来ました。この風景と突然の強風!!ここは火星でしょうか?(火星を見た事は有りませんが・・・)

この地も名残惜しかったのですが、峰ノ辻に下山しました。周囲の紅葉を堪能するはずでしたが常緑樹の緑が目につきます。それでも所々に紅葉が飛び込んできます。少し遅かったのかも知れません。それでも十分に私達を楽しませてくれました。
「ありがとう!!」感謝する次第であります。

くろがね小屋までの楽しいガレ場を慎重に降り、そこからは馬車道になります。今は改装中ですが、くろがね小屋をベースに自炊山行もいいですね・・・と思いながらゴンドラ安達太良山麓駅まで無事に歩くことが出来ました。

天候にも恵まれ、見所満載の山旅でした。







2024年9月15日(日)至仏山


9月も半ばというのに、連日のように猛暑が続いています。今日の天気は東北~北陸に掛かっている「秋雨前線」がどのように南下するかにかかっております。予想では15時頃に尾瀬区域にかかってくると考えられます。それまでに下山を達成するために、山の鼻からの至仏山周回ルートを諦め、鳩待峠から至仏山のピストンルートとする事に変更しました。このCL/SL/判断が後に大きな影響をもたらすことになりました。

鳩待峠からオヤマ沢田代に向かう美しい林相の登山道を登っていきます。なだらかな行程です。しばらくすると木道が出現しますが、徐々に勾配が増してきて、ひと登りするとそこがオヤマ沢田代でした。いつのまにか林相も針葉樹に変わり、尾瀬の一角を感じさせる「かわいい池塘」も見ることが出来ます。
時折、眼下の尾瀬湿原・向かう先の至仏山・南方の武尊山を見ることが出来ます。ただ、この展望が見れたのはこれが最後になるとは、この時、誰も思っていませんでした。
森林限界を過ぎ、小至仏山に近づくにつれ、「噂の蛇紋岩」の登場です。小至仏山の岩場は皮肉にもテカテカに磨かれた蛇紋岩によってルートが刻まれており、ルートを判別しやすい半面、滑らないように足を置きながらの登頂となりました。

何度か偽頂上を通過した後、至仏山には計画通りの時間に到着しました。山頂には多くの登山客が休憩しており、広い山頂ではありますが混雑しております。周囲にはガスが立ちこめ、残念ながら展望はありません。昼食の後、早々に下山を開始しました。
周囲には相変わらずガスが立ちこめており、湿気で蛇紋岩も滑りやすくなっています。
ん~何か音が・・・遠くで雷鳴らしきものを確認しました。
徐々に雷鳴の間隔が短くなってきております。まだ降雨はないので、今のうちに岩場をクリアーしたいところであります。
小至仏山の岩場を抜け、木道に入った頃から降雨が始まりました。かなりの雨です・・・昔からの格言で「雨具をケチった人は山で死ぬ」とありますが、理解できますね。
濡れた木道は滑り、まるでスケートリンクです。早く木道が終わってほしいと願いながら、その次は降雨により沢となった登山道をストックでバランスをとりながら、鳩待峠に下山しました。運転手によると、鳩待峠も土砂降りだったそうです。

全員無事に鳩待峠に下山しました。もし、当初の至仏山周回ルートを施行していたら、至仏山到着が1時間以上遅くなっており、下山時の小至仏山周辺の岩場で降雨になっていたところでした。秋雨前線の南下が予想より早まったようです。
CL/SL判断の勝利ですね。

天候の影響を受けた山行でしたが、登山では雨風もつきもの!多くの事を学んだ至仏山でした。この貴重な経験を次の山行に生かしていく所存であります。
ただ、下山ソフトクリームは不滅なのがマロニエHCらしいところですね。