
8月も今週で終わる今日、念願の西穂高岳に行ってきました。ただ、技術難易度が高い山ですので、みんなが楽しく安全に登頂することは出来ません。より多くのメンバーが西穂高岳に足を踏み入れる事が出来るように、難易度により目的地を複数にした山旅を実施致しました。
複数目的地の山行は過去マロニエHCでも実施している様式ですが、今後も留意していきたいと考えております。
<Aグループ:~西穂独標>

特徴的な二階建てロープウェイに乗車し、西穂高口駅に到着しました。ロープウェイから望む景色からして別世界!背中に笠が岳(山頂付近の雲が動いてくれない)右手に山頂付近のみ雲に隠れた焼岳(雲の隙間から時々山頂が顔を見せる)西穂高にやってきた臨場感が深まってきました。
今日は西穂山荘までの行程になります。少し雨が心配されますので、その前に山荘に到着したいのであります。雲と樹林が日差しを遮り、そよぐ風は涼しい!快適な登りです。少し傾斜が強くなって間もなく西穂山荘に到着しました。
道中、展望を楽しみたかったのですが、それは無理!その代わり標高2000mの冷感を得られました。山荘のテラスで先ず乾杯!でも空の様子が変です・・・雨がやって参りました。幸い雷はなく、軒先避難程度で済みました。まだまだ多くの登山者が足を踏み入れます。雷様!穏便に・・・
美味しい夕食を頂き星空観賞と思っていましたが、残念!金星と飛行機しか確認できませんでした。
翌日は雨も上がり、東の空が赤く染まり始めました。西穂山荘からは丸山が陰になり瞬間を観察はできません。もう少し雨が早くあがっていたら「丸山まで登ってご来光の瞬間を見に行く」強者がいたかも知れません。ホント???でも、朝焼けに輝く焼岳の姿は最高です。これだけでもご来光に接した甲斐がありました。
Bグループを見送った後、のんびりと西穂独標に向かいます。上空は晴れているのですが、北アルプスの山容は雲がかかっており、展望は出来ません。丸山まで行くと、上高地を見下ろせるようになりました。帝国ホテルの赤屋根が見えます。上高地もまた行きたいところですね。
丸山を超えると、遠くにピラミッドピークが姿を見せてきました。その手前に台形の大きな岩場が目につきます。よく見るとそのピークに多くの人!それがAグループの目標値である西穂独標です。傾斜とともにガレ場となり、小刻みに立ち休憩をしながら確実に歩を進めてまいります。ガレ場の次は岩場です。三点指示を指導しながら安全に西穂独標に到着しました。天気は快晴!!!みんな満足感に満ちた表情をしています。
暫し休憩の後、下山を開始しました。山荘のスタッフによると、湿気を帯びた空気の上昇が予報より早く、ガス発生の恐れがあり午後には降雨の予測。お昼にはロープウェイに到着するようにすることにしました。案の定、あんなに見えていた焼岳・乗鞍は雲に隠れてしまいました。穂高・槍も見えません。
何とか降雨の前にロープウェイにたどり着き、西穂岳山行を無事に終える事が出来ました。
後はもっともっと頑張ったBグループの到着を待つだけです。




















<Bグループ:~西穂高岳>

今回は岩稜帯を征服するぞ!の頼もしい(?)メンバー5名で西穂高岳へ挑みました。4名が西穂高の岩場に初挑戦となります。岩好きに取っては、この国内屈指の難ルートを歩ける喜びで、朝からテンションが高潮。他のメンバーに暖かく見送られながら日の出の時刻に出発の途につきました。
独標へとたどり着き、ここからがいよいよ本番です。独標の下りから先の目の前に現れた険しい岩壁と岩稜のヤセ尾根が連続する難所に突入すると、それまでの和やかな雰囲気が一変。初めて体験する高度感とスリルにメンバーの口数も少なくなり、道中では恐怖から「自分が戻れなかったときは……」と本気で遺言(?)をつぶやき始めるメンバーが出る一幕もありました。しかし、そこはチャレンジ精神旺盛な精鋭達(?)です。お互いに声をかけ、一歩一歩慎重にスリリングな岩肌をクリアしていきました。
ピラミッドピークを過ぎるあたりからは恐怖も乗り越え、最後の難場の西穂高直下の斜面も声を掛けながら無事にクリアし、西穂高岳山頂へ登頂!
山頂からの景色は、焼岳、乗鞍、御嶽、富士山方面が大絶景として広がり、一同大満足。一方で、槍・穂高方面は無情にもガスが湧き上がり、眺望いま一つとなった点は少し残念でしたが、難所を突破してきたやりきった感で山頂は最高の笑顔に包まれました。
西穂高の先は憧れのジャンダルムへと続くルートが続きます。そのまま突入したい気持ちもありましたが今回のお約束はメンバー全員で、「下山後に西穂高山荘で温かい西穂ラーメンを食べる。」と決めています。安全第一を最優先とし今回は山頂で折り返し、気持ちよく下山の途につきました。
下山途中はライチョウにも出会え、西穂高山荘で全員揃って味わったラーメンの味はまさに格別。一歩間違えれば危険な岩稜帯ですが、確かな安全への意識とチームワークで踏破でき、大きな達成感のある想い出に残る山行となりました。











